酒匂隆雄の畢生の遊楽三昧 sakoh

世の中、大変な事になっている。

2022/02/12

昨日、米国10年債利回りが1月の消費者物価指数の発表を受けて2%を超え、日中に株安、金利高、そしてドル高となっていると書いたが、ニューヨーク市場が開いている間にサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、
「ロシアのウクライナ侵攻がいつでも始まる可能性」
「ロシアが侵攻した場合、米国は断固として対応する準備」
「ロシアの攻撃は、空襲から始まる可能性が高い」
「プーチンが最終決定を下したとは断定しない」
と述べてリスク・オフの動きとなり、ニューヨーク株式市場の3指数は続落して木、金曜日の二日間でダウは1,000ドル以上、ナスダックは凡そ700ポイント、そしてS&P.は凡そ170ポイント近くの大下げを演じた。

日経先物CME.は27,000円で引けており、これは木曜日の東京の27,696.08円から凡そ700円安である。

為替市場も久々に大荒れとなり、ドル・円は高値116.17、安値115.02で、引けに掛けて買い戻されて115.42で週を終えた。

ウクライナ情勢の緊迫化を受けてユーロは対ドルで大きく下げ、高値1.1419、安値1.1332、終値1.1347となり、ユーロ安と円高に見舞われたユーロ・円は高値132.62から安値130.40まで急落した後131.00で引けた。

月曜日、株式市場は大荒れとなろうが為替市場からも目を離せない。
日銀が無制限の買いオペレーションをすると宣言しており、日本の10年債利回りが低下する様であればドル高&円安になるかも知れない。

ウクライナ情勢が更に緊迫化すると円高になる可能性が高い。

月曜日は面白くなりそうだ!

この記事をシェアする

前の記事 次の記事

プロフィール

さこう・たかお
酒匂隆雄

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

最新の記事

カテゴリー

アーカイブス

無料会員募集中