酒匂隆雄の畢生の遊楽三昧 sakoh

ドル円相場。

2022/10/13

ドル円相場が我が国財務省が9月22日にドル売り&円買い介入に踏み切った145.90のマジック•ラインを上切って、今朝方146.89の高値を付けた。
午後2時現在で146.80近辺で取り引きされており、更なる高値更新が時間の問題となっている。
鈴木財務大臣は”投機的で過度の動きに対しては断固たる措置を取る。”と息巻くが、ここ数日の動きが過度なものとは思えない。
只、此処で介入しないと1998年に付けた戻り高値の147.66を試しに行くのは必定。
つべこべ言わないでガツンと介入すれば良いのだが、ドル売り介入は原資のドルを外貨準備の取り崩しで賄わなければならないので、中々難しい。
1998年に榊原元財務官(Mr.Yen)がダイナミックな介入をしたが、全然効かずにドル円は上昇し、”1日で外貨準備の1割を使っちゃった。”と溜息をついてギブアップされた事を思い出した。
(その後此れを大高値として120,100,80とドルは下落して行くのだが…)

個人的にはそろそろドルの高値に近いと思うのだが(望むのだが),FRB.が利上げを続け、日銀が無策のダンマリを決め込む限り、もう少しドルは上がるんだろうな。

どうせ上がるのならドル売り介入でレベルを下に下げときゃ良い。

放っとけば150円に行くのなら、又介入で5円ぶち下げておけば145円位で済むかも知れない。

その内FRB.が景気の腰折れを恐れて利上げペースをスローダウン、そして中止、その後利下げの議論(遅かれ早かれ、それは起きる。)が出だすとドル円は下がる。

日銀が今の馬鹿げたゼロ金利政策を変更すれば、これもドル安&円高要因となる。

まあ、時間稼ぎでドル売り介入をして、レベルを下げれば良い話。

さあ来い、ドル売り介入!

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プロフィール

さこう・たかお
酒匂隆雄

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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