酒匂隆雄の畢生の遊楽三昧 sakoh

Buy on dips.

2022/04/20

Buy on dips.とは為替をトレードする時にその時点で慌てて買わないで、ある程度下がったら(on dips.)買おう(buy.)と言う戦略である。

逆はSell on rallies.でその時点で慌てて売らないで、ある程度上がったら(on rallies.)売ろう(sell.)と言う戦略である。

今朝の東京為替市場でドル・円相場は14日連続で続騰して高値129.40を示現したが、ヘッジ・ファンドの投機筋が利食いの売りに出てあっと言う間に安値128.07まで1円以上下げた。

乱暴な動きであるが大相場の折にはこの様な動きはよく見られる。

130円の大台を前にして多少の調整が起きた感が有るが、この様な下げの時にドルを買い増すとか、もし上で売っていたのなら買い戻す戦略は極めて有効である。

これが上で述べたBuy on dips.の良い例である。

今朝発表になった我が国の2021年度の貿易収支は2年ぶりの赤字となる5兆3748億円を計上し、また3月単体の貿易収支も4123億円の赤字となり、これは8ヶ月連続の赤字となる。

かつては輸出立国と言われた我が国が恒常的に貿易赤字を計上するとは情けないことだ。

それでも”円安の方が我が国の経済にはプラスである。”と言い放つ中央銀行総裁がいらっしゃるのには驚きだ。

輸入が輸出より多いんだから、円安はマイナスではないか?

まあ余りにもスピード違反気味の円安進行なので、多少のDips.(下げ)が有った方が買い易い。

今晩のゴールデン・アワー・セミナーをお楽しみに!

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プロフィール

さこう・たかお
酒匂隆雄

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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