酒匂隆雄の畢生の遊楽三昧 sakoh

見透かしたかの様に。

2020/06/03

昨日、”ドル・円相場はここ3週間、107円台でのレンジ取引に終始しており108円に近くなれば売り、107円に近くなれば買っとけば良いのではなかろうか?”と書いたブログを見透かした様に(?)その108円のレジスタンス(上値抵抗線)を破り、ニューヨーク市場で高値108.76を付けた。

107.80から107.95まで売るオーダーを出していたのだが午後9時過ぎにはそれがDone.=(取引成立)され、その後じわじわと値を上げた。

ドル高の背景には米株好調を受けてリスク・オンとなって円が売られたことや、108円のレジスタンス・ラインと108.40に在った200日移動平均線を上回ったことでストップ・ロス(損切り)のドル買いが入ったものとみられるが、他にはっきりとした理由が見付からない。

米中関係悪化や全米ストの激化懸念よりも景気回復期待が大きくて株価が上昇しているのだが、こちらもイマイチよく理解出来ない。

でも相場は相場。

3週間レンジ内に留まっていた相場も何時かはレンジが破れて何方かに放たれる。

今回、それが自分の思惑とは逆の上サイドだった訳だ。

普段は必ずストップ・ロスのオーダーを出すのだが、今回は”107.80~107.90売りの107.30~107.40買い”と言うレンジ取引が何回か上手く行って貯えがあるので、そのままにしてある。

(皆さんにはお勧めしません。必ずストップを置いて下さい。)

レジスタンス・ライン(上値抵抗線)が上に切れると今度はそのラインがサポート・ライン(下値抵抗線)となる傾向が有る。

短期的には108.20~108.40が下値と意識されようが、これを切ったら再び107円台の戻ると思っている。(ポジション・トークです。)

注:ポジション・トークとは自分で保有しているポジションの方向に行って欲しいと言う願望の呟きです。

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プロフィール

さこう・たかお
酒匂隆雄

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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