たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

21日のハンセン指数は1.93%高、不動産セクターが買われる!!

2024/03/21

中国株投資家のみなさん、こんにちは。

21日(木)のハンセン指数は高寄り後、上昇したものの、やや上値の重い展開となりました。

終値は1.93%高の1万6863.10ポイントで引けています。

21日(木)の中国企業指数は1.75%高で引けました。

参考として、2023年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

ハンセン指数は先週、全人代終了によるイベント通過などから政策期待がひと段落し、押し目形成となりましたが、20日は25日移動平均線が下値抵抗線となるような形で下げ止まりました。

21日は、FRBが20日に開いたFOMCで2024年中に3回利下げする見通しを維持したことで、投資家はリスク資産への選好を強め、香港市場にも資金が流入しました。

不動産セクターが買われています。

龍湖集団(00960)が5.57%高、中国海外発展(00688)が4.54%高、華潤置地(01109)が3.70%高、美的置業(03990)が3.27%高、万科企業(02202)が2.98%高となりました。

石家庄市は19日、4月より一件目不動産購入者に対するローン金利の下限を引き上げると発表しました。

マスコミ報道によれば、広東省の一部の銀行が住宅ローンの金利優遇措置を始めたそうです。

杭州市は14日、全面的に中古住宅の購入制限政策を取り消し、売却時の増値税免除期限をこれまでの5年から2年に引き下げました。

こうした一連の不動産需要活性化策を好感し、不動産セクターに資金が流入しています。

産金セクターが買われています。

招金鉱業(01818)が6.95%高、山東黄金鉱業(01787)が5.76%高、中国黄金国際(02099)が4.03%高、霊宝黄金(03330)が3.85%高となりました。

中国、インド、中東などを中心に金の実需が高まっているところに、金利の高止まり懸念が後退したことなどから、21日の金先物価格は最高値を更新しています。

一方、電子部品セクターが軟調でした。

中でもスマホなどに使用される光学部品を製造する舜宇光学科技(02382)が13.16%安と大きく売られています。

21日に発表された2023年12月期業績ですが4.6%減収、54.3%減益となりました。

売上高、粗利益率、純利益ともに市場予想を下回っており、改めて業績の悪さが嫌気されました。

また、個別銘柄ですが、小鵬汽車(09868)が6.54%安と売られています。

アリババがIPO前に取得していた株式の一部を売却したと伝わり、これが悪材料されました。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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