アメリカ大統領選挙まであと2週間に迫った。

数字上では依然として民主党バイデン候補が優勢を保っているが、実は未だ勝敗の行方はよく分からない。

4年前の選挙でも民主党ヒラリー・クリントンの圧倒的な優勢が伝えられていたのに終わってみればトランプ候補が勝った。

選挙前の市場の予想はクリントンが勝てば民主党政権が続いて大きな波乱は無いが、トランプが勝てば金融市場は混乱して株価とドルは下落すると言うものであったが、どっこい株価は史上最高値を幾度となく更新しながら上昇を続けた。

ドルも比較的安定していた。

今回ももし増税を謳うバイデン候補が勝てば株価は大きく下落し金利は上昇、ドルは下落と言う予想が多かったが此処のところ、バイデン候補が強調する大規模な財政支出が景気を刺激し、株価にはプラスではないのかと言う意見が出だしてきた。

選挙はどうなるんだろう？

注目の第二回目のトランプ対バイデンのテレビ討論会が日本時間明日の朝に開かれるが、此処で雌雄が決せられるか？

ところで、昨日トランプ大統領が街頭演説会で言った言葉に驚いた。

If Biden wins, China will own the United States.＝（もしバイデンが勝てば、アメリカは中国の物になるであろう。）

はっきり言ってアメリカ人は中国を余り好きではない。

民主党が勢いを持つ議会でさえそうだ。

もしこのトランプ大統領の過激な言葉に心を動かされて隠れトランプファンのみならず、アメリカ愛国者がトランプに投票したら現在の数字上のバイデン優勢は跡形も無く崩れ去るかも知れない。

実はこのアメリカ大統領選挙の結果は我々日本人にとっても極めて重要なものになることは間違いあるまい。