酒匂隆雄の畢生の遊楽三昧 sakoh

桜は咲いたが。

2020/03/20

今日は春分の日でお休み。

関東地方はよく晴れているが風が強く、花粉がたくさん飛んで大変だ。
絶好のお花見日和なのだろうが新型コロナ・ウィルスの影響で人の出は鈍い。

我が家の在る横浜本牧地区にも桜道や、何かあったときの公益避難場所である桜が一杯咲いている本牧山頂公園があるが何だか余り行く気がしないな。

世の中、新型コロナ・ウィルスの影響による暗いニュースが連日報道され、得も言われぬ閉塞感が有り、浮かれた気分になれないのかも知れない。

それにしても連日ここでも書いているように依然として世界中の金融マーケットのゴタゴタが収まらない。
さすがに連日下げ続けたダウ30種平均株価は昨日188ドル上げて20,000ドルの大台を回復したがドル円相場はあれよあれよと言う間に110円台の大台を超え今日の東京市場ではなんと高値111.36まで上伸した。

その後は利食いの売りで110円割れまで落ちているが、まさかこの短期間で111円を超えるとは誰も考えていなかったと思う。
つい10日前には安値101.19まで下げており、たった10日で何と去年の1年間の値幅である10円を超えた!

今何が起きているかと言うと、兎に角キャッシュが欲しい投資家が多く、相場がどうこうよりもドルを手に入れられるかどうかかの不安が大きく、所謂レート・リスク(相場が上下して既存のポジションの価値が増減するリスク。)からリクイディティー・リスク(既存のポジションを整理してキャッシュに替える流動性が有るかどうかのリスク。)に変わったと言えようか。

こういう状況では、例えば相場が下がったから売っとけばよかったとか、逆に相場が上がったから買っておけばよかったなどと言う”ああすれば良かった。”などと言う議論は余り意味が無い。

この大きな相場展開で利益を上げた人は”ああ、良かったな。”と思えば良いし、残念ながら損失を被った人は”次は上手くやろう。”と思えば良いし、何も出来なかった人はまた損をしなかっただけでも、それで良し。

兎に角現状では損失を被らないようにディフェンシブ(防御的)な取引をすることが肝要であろう。

少しはゆっくり致しましょうか?

(とは言え、下がれば”もっと下がるだろう。”と思い、上がれば”もっと上がるだろう。”と手を出したくなっちゃうんですよね……)

止めとこ。

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プロフィール

さこう・たかお
酒匂隆雄

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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