たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

アンソロピックが年内上場に向けて再始動、これから年末にかけてAI相場は正念場へ!!

2026/10/05

中国株投資家のみなさん、こんにちは。

10月1日(木)から7日(水)にかけて、中国市場は国慶節のため休場となります。

以下、9月30日(水)までの本土3指数の日足チャートを示しておきます。

AI革命が大きなテーマとしてグローバル株式市場は回っています。

オープンAIは数学の分野で、自社のAIエージェントを用いて、人類を超える具体的な成果を出し始めています。

アンソロピックはバイオテクノロジーの分野で、Claudeエージェントを使い、新しい酵素システムの特定に初歩的な成果を出すなど、AIが優秀なドクターレベルの仕事を代替できることを証明しています。

フィジカルAIについては中国企業が目に見える形で人型ロボットの性能を高めることに成功しており、実用化の目処が付きつつあります。

こうしたAI革命の目に見える成果や、今後進化は更に加速するとの予想があるからこそ、AIデータセンターへの巨額投資が続いており、これが原動力となって現在の相場は支えられています。

一方、オープンAIは開発中のAIモデルがサンドボックスを抜け出し、スタートアップ企業をハッキング攻撃するような事件を起こしており、10月に入って自社のAIモデルがオーストラリア政府のデータベースに侵入、未公開統計を引き出すような事故を起こしています。

アンソロピック、オープンAIの幹部、元職員などが、AIが人類を滅亡させるリスクを語り始めており、開発速度を遅らせようとする動きが業界の一部で起きています。

その他、一部のヘッジファンドがAI関連銘柄の売り推奨をしていたり、環境意識の高まりや金利上昇により資金調達面から巨額なAIデータセンター投資が抑制されるのではないかといったリスクを指摘する市場関係者などもいて、相場は売り手、買い手が交錯するような状況です。

こうした不安定な状況の中で、この国慶節期間中(米国東部時間10月1日)にアンソロピックが一旦、2027年に延期していた上場について、再始動を始めたといった報道(ブルームバーグ)がありました。

この記事によると、10月14日にサンフランシスコで潜在投資家向けの説明会を開き、早ければ11月9日の週には正式にIPOに関するロードショーをはじめ、11月26日のサンクスギビングデーの前には上場するといった計画のようで、どんなに遅れても、年内には上場を達成させる意向のようです。

潜在投資家が計算した合理的な市場価値は1兆8000億~2兆ドルの間で、資金調達額については過去最大規模となったSpaceX(最終公募総額857億ドル)の記録に迫るかそれを追い越す規模を目指しているようです。

財務関連データについては2025年の売上高は約46億ドルで対前年比で12倍増でしたが、純損失は420億ドルで対前年比で5倍となっているそうです。

この上場がうまく行かないようでは、買い手の限界が露呈することになり、売り手の勢いが増すことになります。

AI相場の行方は、モルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、JPモルガンの3社の主幹事証券がこの難しい相場で史上最大規模となるであろうIPOを成功させることができるかどうかにかかっています。

逆に、もし、彼らの力を信じるなら、これから相場は上昇するといった予想も可能です。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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