酒匂隆雄の畢生の遊楽三昧 sakoh

リクイディティー リスク。

2020/02/29

日経平均株価は2月のひと月の間に約2,000円(約3%)の下げを記録したが、コロナウィルスの金融界に与える影響は凄まじい。
ドル円相場もあれよあれよ見る間に112円から108円迄随分下げたが、これは物論、市場に売らなければならない人と売りたい人が沢山居たことを意味する。
売りたい人は値頃感で”もうこれ以上下げないだろう。”と判断すれば其処からは売らないが、ロング(買い持ち)で捕まっている売らなければならない人は文字通り売らなければならない。
売りたい人はレート リスク(売っても下がらないリスク)を考えて行動するが、売らなければならない人はリクイディティー リスク(売りたい時に果たして買い手が居るかどうかのリスク)を考えて、兎に角買い手が居ればレートに関係無く売っていくから当然相場は大きく下げる。

先週の下げで果たして売らなければならない人は売り尽くしたのだろうか?

こう言った俗世の動きに関係無く季節は移る。
家の前の桃の木(?)はもう花から葉に変わって来たぞ!

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プロフィール

さこう・たかお
酒匂隆雄

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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