11日のハンセン指数は0.24%安、戦争の早期終結見通しに市場は懐疑的!!
中国株投資家のみなさん、こんにちは。
11日(水)のハンセン指数は高寄りしたものの、その後は終日売りに押される展開となりました。
終値は0.24%安の2万5898.76ポイントで引けています。

4日(水)のハンセンテック指数は0.11%安で引けています。

参考として、2025年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

ハンセン指数は1月29日、2021年7月以来の高値を更新した後、しばらく三角持ち合いを形成していましたが、米国、イスラエルがイランを攻撃したことで、先週前半は大きく売られる展開となりました。
後半になって一旦戻したものの、9日(月)は原油先物価格の急落によって売られ、その後、原油先物価格が上下に激しく動く中、不安定な値動きとなっています。
香港市場に限らず、グローバル市場は原油価格の見通しで右往左往しています。
2月28日(土)の時点で事実上、船舶が航行出来なくなっていたのですが、イラン革命防衛隊は3月2日(月)、ホルムズ海峡を閉鎖したと正式に宣言しました。
しかし、3月5日(木)になって、イラン軍の高官が「海峡封鎖はしておらず、また、根本的に封鎖は考えてない」と発言しました。
イランイスラム革命防衛隊は5日(木)、国営テレビ局を通じ「ホルムズ海峡は、米国、イスラエル、欧州、その他の西側同盟国の船舶だけに対して封鎖する」と伝えており、中国は含まれません。
実際に5日(木)夜間、中国のばら積み船が通行許可を得てこの海域を通過しています。
もっとも、タンカーについては通過したといった情報は見当たらず、今後、本当に通過できるかどうかははっきりしません。
ただ、中国は、ロシアから黒竜江省、遼寧省、河北省、山東省などを経由して江蘇省まで長い天然ガスパイプを貫通させています。
20年前は日本、韓国と同様、海上輸送一本だったのですが、その後リスク管理の観点から内陸経由でエネルギーの供給ルートを開拓したため、海上輸送が途絶えたとしても、ロシアから天然ガスの供給を増やすことで、エネルギー危機を緩和できるようになっています。
原油価格の変動でハンセン指数も上げ下げを繰り返しているものの、グローバル市場ほど大きな動きではない理由はこの点にあると考えています。
楽観的なトランプ発言に反応して原油先物、グローバル株価指数は動いていますが、実際は米国の思惑通りイランが話し合いに応じたり、戦闘を中止したりする可能性は低いのではないかと思います。
ハメネイ師の後継者として最高指導者に選ばれたのは次男のモジタバ師です。
反米保守強硬派であり、イラン革命防衛隊と密接な関係にある上、米国の攻撃によって、彼は両親、妻子を殺害された人物です。
また、宗教指導者らで構成する「専門家会議」において全会一致で選ばれています。
イラン国内は米国による制裁に加え、支配者層の腐敗によって、多くの若者が不満を持っているのは事実のようですが、だからと言って、米国の侵略を利用して親米政権を作ろうと考える若者は多くないとみられます。
人口の98%がイスラム教徒でその89%がシーア派であり、宗教上のまとまりがあります。
今回の米国による最高指導者の殺害によって、国民は結束し、むしろ政権は安定したのではないでしょうか。
WSJは9日(月)、「“モジタバ師が米国の要求を拒めば暗殺を指示する”とトランプ氏は周囲に伝えた」などと報じていますが、モジタバ師が米国との話し合い、要求に応じる可能性は低く、戦争は長期化する可能性の方が高いとみた方がよいでしょう。
株価の底打ちはまだ先だと予想しています。
上昇した銘柄をみると、石油開発、石炭開発、新エネルギー関連が目立ちます。 市場は原油価格の高止まり、あるいは上昇を警戒しているようです。

