たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

26日の上海総合指数は1.20%安、外部環境の悪化で売られる!!

2022/09/26

中国株投資家の皆さん、こんにちは。

26日(月)の上海総合指数は安寄り後、一旦前営業日比プラスに戻す場面もあったのですが上値は重く、後場に入ると売りに押されました。

終値は1.20%安の3051.23ポイントで引けました。

セクター別では、ホテル・レストラン、レジャー施設・旅行、空港・空運などが買われました。

一方、石油開発、石炭、ガス、国防軍事、鉄鋼、保険などが売られました。

26日(月)の創業板指数は0.83%高となりました。

26日(月)の上海50指数は0.57%安となりました。

ハンセン指数は0.44%安と下げ渋りましたが、他のアジア主要市場は大きく下げています。

日経平均株価は2.66%安、韓国総合指数は3.01%安、台湾加権指数は2.41%安と厳しい下げとなっています。

本土B株市場も急落しています。

香港ドルで取引される深センB株市場では深センB株指数は2.82%安に留まりましたが、ドルで取引される上海B株市場では上海B株指数は7.69%安と暴落しています。

外部要因の悪化が本土株市場にも影響しています。

ただ、外国人による本土株売買は、深港通(香港-深セン間)では31億2300万元の純資金流入、滬港通(香港-上海間)では11億5400万元の純資金流入となりました。

本土投資家が外部環境の悪化に驚いて売っているといった感じです。

もう少し細かく見ると、創業板指数は上昇しています。

個人は底値を探り始めており、投資マインドは悪くないのかもしれません。

来週はいよいよ国慶節休暇となります。

1週間取引ができない以上、ここで積極的にポジションを取りに来る投資家は少数でしょう。

気になる新型コロナ禍ですが、25日における発病ベースの本土新規感染者数は235人、無症状ベースでは597人でした。

18日と比べ、発病ベースでは143人増えていますが、無症状ベースでは118人減少しています。

微妙な感じではありますが、ホテル・レストラン、レジャー施設・旅行、空港・空運などが買われています。

毒性が低い以上、完全収束しなくても、ゼロコロナ政策はフェードアウトに向かうのではないでしょうか。

足元の景気が弱い中、当局は秋の行楽シーズンを前に、これまで以上に景気動向を意識しているのではないでしょうか。

大底を打つのは案外早いのかもしれません。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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