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22日の上海総合指数は0.69%高、4日続伸、海南島関連が急騰!!

2025/12/22

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

22日(月)の上海総合指数は高く寄り付くと、前場は8日(月)の高値を試す動きとなりました。

後場になると狭いレンジでの値動きが続く展開となり、終値は0.69%高の3917.36ポイントで引けました。

セクター別では、海南自由貿易区関連、貴金属などが買われました。

一方、医薬、教育、銀行などが売られました。

22日(月)の創業板指数は2.23%高となりました。

22日(月)の上海50指数は0.53%高となりました。

上海総合指数は11月14日に年初来高値(場中ベース)を付けた後、三角持ち合いを形成、下げトレンドとなっていましたが、持ち合いも煮詰まったところで、12月16日(火)に底打ちし、19日(金)には持ち合いを上に抜けるような形となりました。

22日(月)も上昇したことで、トレンド転換した可能性がより高まっています。

想定以上の景気の悪さを意識した売りと政策発動を期待した買いとが拮抗する中で、足元では買い方が優勢を取り戻しそうな勢いです。

年末が近づき、投資家の視線は足元から来年、特に第1四半期の景気へと関心を移しつつあります。

過去の実質経済成長率を見ると、2021年から2023年にかけては前年の第4四半期と第1四半期を比べると、後者の方が高くなっており、2024年、2025年は同値となりました。

ただし、この2年については、いずれも目標とする5%を超えていました。

固定資産投資がマイナスに沈む月次統計を見る限りでは2025年第4四半期は、第3四半期の4.8%を下回るのは確実ではないかと予想されます。

2026年も5%程度の成長を目指す以上、当局は第1四半期の景気の出力を高めざるを得ないといった見方ができます。

消費の拡大というよりも、固定資産投資の拡大の方が即効性がある以上、新旧問わず大型プロジェクト案件に資金が流入するのではないかと予想されます。

そろそろ買いに入ってもよいと考える投資家も多いでしょう。

第十五次五か年計画は来年3月に開催される全人代の承認を受ける必要がありますが、ポイントとなる案件は従来からの重要案件を含む以上、第1四半期の投資は強含みと予想したいところです。

セクター別では、海南島関連が急騰しています。

海南瑞沢新型建材(002596)、海南機場設施(600515)、海南高速公路(000886)、海南華鉄(603300)、海南発展(002163)など、社名に海南が付く企業が軒並みストップ高まで買われています。

海南自由貿易港が18日(木)より正式にスタートしました。

本土からの横流しを厳しく監督管理した上での話ですが、海南島からの輸出について、最大級の自由が保障されます。

海南島からの輸出品目について、ゼロ関税の品目がそれまでの21%から74%に引き上げられ、主な生産設備、原材料を含む6600の品目がゼロ関税となるそうです。

海南島全体の経済活動が活発になるとの発想から、関連銘柄が広く物色されています。

輸出拡大を目指す政策が打ち出されており、その効果を期待した買いとも言えるでしょう。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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