18日の上海総合指数は0.21%安、不動産など景気敏感株が逆行高!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
18日(月)の上海総合指数は高寄り後、前場は戻りを試す動きとなったのですが、上値は重く、後場に入ると売りに押される展開となりました。
終値は0.21%安の3323.85ポイントで引けました。
セクター別では、銀行、保険、不動産、鉄鋼、石炭などが買われました。
一方、AI関連、教育などが売られました。
18日(月)の創業板指数は2.35%安となりました。
18日(月)の上海50指数は0.26%高となりました。
上海総合指数は8日(金)寄り付き直後に一旦天井を付けており、足元では3日続落となりました。
5日(火)から7日(木)にかけて、国際的なトランプラリーの影響を受けて上昇したのですが、その上昇部分がほぼ抜け落ちた状況です。
次期トランプ政権による対中強硬策が強化されそうな見通しとなったことが“行って来い”となった最大の要因だと考えています。
国家統計局は15日(金)現地時間10:00、10月の経済統計を発表しました。
鉱工業生産は前月よりも0.1ポイント低い5.3%増で市場予想を▲0.3ポイント下回りましたが、小売売上高は前月よりも1.6ポイント高い4.8%増で、市場予想を1.0ポイント上回りました。
また、固定資産投資(累計)は前月累計と同じ3.4%増でした。
注目の不動産統計ですが、回復傾向にあることがわかりました。
商品不動産販売面積(累計)が前月累計よりも1.3ポイント改善し▲15.8%減となりました。
月次推計値を示すと9月は▲11.0%減でしたが10月は▲1.6%減となり、大幅に改善しています。
商品不動産在庫面積(月末)は12.7%増で先月末と比べ0.7ポイント低下しています。
その全体額を比べても、前月末と比べ▲0.2%減少しています。
一方で、全国不動産開発投資(累計)は▲10.3%減で前月(累計)と比べ▲0.2ポイント悪化しています。
現状では、ようやく商品が捌け始めたところで、これから在庫調整が完了する段階で、まだ投資の回復には至っていません。
景気の足を引っ張る状況から完全に抜け出すにはまだ少し時間がかかるかもしれません。
セクター別では不動産セクターが上昇しています。
金融街控股(000402)、栄盛房地産発展(002146)、広東世栄兆業(002016)、北京電子城高科技集団(600658)がストップ高まで買われています。
足元でまだら模様ではありますが、不動産取引が活発になり始めていることが材料視されています。
相場全体を牽引するほどの勢いはありませんが、相対的に景気敏感株への資金流入が起きています。
一方、AI関連が売られています。
上海潤達医療科技(603108)、鴻博(002229)、引力伝媒(603598)がストップ安、科大訊飛(002230)が8.89%安と大きく売られています。
The Informationが伝えたところによると、NVIDIAの最新AIチップである新世代Blackwell搭載サーバーに関して加熱問題が起きているそうです。
特に、72個のチップを収納するサーバーラックに接続したときに、1ラック当たり最大で120kWの発熱があるようです。
性能が落ちるだけでなく、破損のリスクがあるそうです。
この問題について、大口ユーザーであるメタ、グーグル、マイクロソフトなどが懸念を表明しています。
海外の話ではありますが、グローバルでAI業界全体に共通する話でもあります。
なので、中国でもNVIDIA関連、AI関連、華為関連などが大きく売られています。
―お知らせです―
次回の香港市場の見通しに関するブログは、21日(木)ではなく、20日(水)に更新いたします!!
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