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11日の上海総合指数は0.74%高、底割れ回避!!

2023/12/11

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

11日(月)の上海総合指数は安寄り後、一旦下値を探る動きとなったのですが、何とか持ち堪えると徐々に買い優勢となり、後場に入ると前営業日比プラスに転じました。

終値は0.74%高の2991.44ポイントで引けました。

セクター別では、証券、保険、メディア、石炭などが買われました。

一方、貴金属、不動産サービスなどが売られました。

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11日(月)の創業板指数は1.25%高となりました。

11日(月)の上海50指数は0.74%高となりました。

11日の上海総合指数は安寄り後、下落したのですが、10月23日に記録した場中安値2923.51ポイントを下回ることなく、切り返しました。

5日に急落したのですが、6日から8日にかけては下値を探る動きが続きました。

売買代金も、8、11日は、過去1か月ほどの平均と比べると大きく増えており、とりあえずですが、底打ち感が出ています。

9日(土)に発表された11月の物価統計ですが、消費者物価指数は前月と比べ0.3ポイント低い▲0.5%下落、生産者物価指数は前月と比べ0.4ポイント低い▲3.0%下落となりました。

市場コンセンサス(ロイター)と比べると、それぞれ順に0.3ポイント、0.2ポイントほど下振れしています。

改めて需要不足を示す指標が出ており、それなりにネガティブな影響があったとみています。

ただ、経済各紙は11日、12月8日に中央政治局会議が開かれ、共産党としての2024年の経済運営方針が示されたと伝えています。

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この会議を踏まえ、今後、中央経済工作会議が実施されることになります。

アナリストたちは、「当局は引き続き経済を下支えする政策、重点領域におけるリスクを軽減させる政策などを加速させる。

各産業やサプライチェーンにおいて科学イノベーションは重要だと当局は認識しており、先立后破(先にこれまでの古い固定モデル打ち破り、イノベーションを進め、失敗すれば改めるといったトライ&エラー)によって経済を支えようとするだろう」などと分析しています。

アナリストたちのレポートを見る限りでは、これが相場を支えたのではないかと思います。

AIの応用分野が広がるといった見方から、メディア関連が買われています。

山東出版伝媒(601019)がストップ高、引力伝媒(603598)が5.68%高と買われています。

グーグルは6日、文字情報に加え、画像や動画なども利用することのできるマルチモーダル生成AI”ジェミニ”の開発に成功したと発表しました。

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GPT-4(チャットGPT)を超える性能評価が得られたとしています。

また、テキストを入力すると動画を生成してくれるAIソフト“Pika”の開発を進める米国Pika Labsが本土市場で注目を集めています。

開発しているAIソフトが革新的なこと、オープンAIの取締役メンバーなどのエンジェル投資家たちから5500万ドルの資金を調達したことなどに加え、創業者の郭文景が、信雅達科技(600571)の元CEOで現在も実質的な筆頭株主である郭華強の娘であることが明らかとなりました。

信雅達科技(600571)の株価は11月30日から6営業日連続でストップ高、8日は利益確定売りに押されましたが、11日は4.74%高と買われています。

AI関連全体に資金が循環し始めました。

全体景気が悪い中で、中長期の成長セクターとして有望視されるAI関連などに今後も買いが集まるのではないかとみています。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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