30日のハンセン指数は0.29%高、下げ止まる!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
30日(木)のハンセン指数は安寄り直後、一旦約1年ぶりの安値を付けたのですが、その後は戻しており、終値は0.29%高の1万7042.88ポイントで引けました。
30日(木)の中国企業指数は0.66%高で引けました。
参考として、2023年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
香港ハンセン指数は30日、場中で昨年11月28日以来となる安値を記録しています。
現地時間9:30には11月の官製製造業PMIが発表されました。
結果は先月よりも▲0.1ポイント低下、市場コンセンサスを▲0.3ポイント下回る49.4となりました。
今年の春以来、景気の戻りの弱いことが株価低迷の最大の要因となっています。
依然として足元の景況感について予想を下回る状態が続いていては1年ぶりの安値を付けてしまうのも仕方がないのかもしれません。
財政、金融政策、不動産対策に加え、長期的な成長戦略につながる産業政策などが打ち出されてはいますが、まだ十分ではないといった見方が市場に広がっています。
新規受注指数は前月と比べ▲0.1ポイント悪化しており、景気拡大、縮小の分かれ目となる50を下回り、49.4となりました。
需要不足が解消されていません。
生産指数は50.7で50を超えてはいますが、前月と比べ▲0.2ポイント悪化しています。
新規受注、生産指数共に2か月連続で低下しています。
受注不足、販売難で中小企業を中心に、企業経営は厳しさを増しています。
資金繰りの悪化、債務不履行の発生といった金融リスクが高まっています。
この点について、統計調査を行っている物流購買聯合会の張立群エコノミストは、次のような政策提言をしています。
“需要収縮がスパイラル式に加速するメカニズムや、所得、企業収益の伸び悩みが消費や投資意欲の減退をもたらしている点を重視する必要がある。
政府は投資を刺激するために、より一層の積極財政政策を行い、インフラなどの公共財に対する政府の投資、建設能力を大幅に向上させ、それらに関連する企業の受注を大幅に増やし、産業チェーンを通じて企業の生産と投資を広く促進し、企業の生産投資意欲を高め、雇用の改善を促し、消費回復の原動力を大幅に高める必要がある”
要するにもっと政策を強化する必要があると主張しています。
かなり切迫しているような感じもするのですが、ハンセン指数はこの発表直前に場中安値を付けており、そこから持ち直しています。
メインボードの売買代金をみると、1391億香港ドルと前日よりも90億香港ドルほど増えています。
直近3日間では、下げる過程で売買代金は増えており、1年ぶりの安値を買ってくる投資家も結構います。
セリングクライマックスとまでは言いませんが、“景気底打ちは近いと予想する投資家も増えてきた”ぐらいのことは言えそうです。
OECDは29日、最新の経済見通しを発表しています。
それによると中国は、2023年が5.2%、2024年が4.7%となっており、いずれも、3か月前の見通しと比べると0.1ポイントずつ改善しています。
不動産不況ともいえる状況ですが、需要、供給両サイドから、厳しい投機規制を段階的に緩和させる政策が出ています。
引き続き不動産関連指標に注目です。
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