29日のハンセン指数は1.24%安、PMI発表を前に手控え!!
週末のドル円レートを当てて10円をゲットしよう!
29日(木)のハンセン指数はわずかに高寄り後、前場は売りに押される展開となりました。
後場に入ると下げ渋り、終値は1.24%安の1万8934.36ポイントで引けました。
セクター別ではファッションアパレル、レジャー施設・旅行、金、不動産などが売られましたが、全体にセクター間の値動きは大きくありませんでした。
29日(木)の中国企業指数は1.45%安で引けました。
参考として、2022年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
先週のブログでは、利下げ、景気刺激策への期待などに支えられ、200日移動平均線で持ちこたえるのではないかと予想したのですが、休場明けの先週末の時点で割り込んでしまい、その後戻り歩調となったものの、逆に200日移動平均線が上値抵抗線となるような形で、29日のハンセン指数は反落してしまいました。
30日(金)の現地時間9時30分、6月の官製・製造業PMIが発表されます。
5月は48.8でしたが、6月の市場コンセンサスは49.0となっており、市場はわずかですが、改善を見込んでいます。
5月の細目指数では、新規受注が0.5ポイント悪化し48.3となりました。
2か月連続の50割れとなったのですが、ここがしっかりと回復してくれば、ずいぶんと見通しもよくなるのですが、どうでしょうか。
気になったニュースが一つありました。
華虹半導体(01347)は28日大引け後、国家隊が出資すると発表しました。
同社は6月6日、上海科創板でのIPOを予定しており、すでに当局から上場の認可を得ています。
今回のIPOでは180億元程度の調達を目指していますが、実現すればこの額は今年の最高額となる見込みです。
このIPOに際して、国家集積回路産業ファンド2号が戦略的投資家として、IPO予定額の6分の1相当となる30億元を引き受けることになったようです。
国家が株を持つことで、投資家は買い易くなり、引き受けを手助けすることにつながります。
ちなみに、資金使途は、無錫工場での8インチウエハー製造へのレベルアッププロジェクトに125億元、研究開発に20億元、その他運転資金などの補填に35億元といった内訳です。
この話は、国家が資金調達の面から積極的に半導体産業を手助けすることを明確に示すことで半導体を巡る米中覇権争いに関して国家の態度を改めて示したといった点でも、評価できると思います。
ただ、多くの投資家が国家政策について十分理解しているので、サプライズというほどではありませんでした。
華虹半導体(01347)は2.02%高と上昇していますが、同業他社のSMIC(00981)は0.97%安と下げています。
30日発表のPMIが悪いと、7月17日に発表される予定の4-6月期GDP、6月の経済指標への期待がしぼんでしまうので、そういう点も考慮すると、30日の製造業PMIの結果は大いに気になるところです。
週末のドル円レートを当てて10円をゲットしよう!