12日の上海総合指数は0.08%安、小動き!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
12日(月)の上海総合指数はわずかに安寄り後、前場は売りに押される展開となりました。
後場に入ると一旦戻したのですが戻りは弱く、大引けにかけて再び売りに押され、終値は0.08%安の3228.83ポイントで引けました。
セクター別では、自動車関連、教育、家電などが買われました。
一方、銀行、貴金属、電力などが売られました。
12日(月)の創業板指数は0.44%高となりました。
12日(月)の上海50指数は0.07%安となりました。
上海総合指数は5月下旬から先週にかけて何度も200日移動平均線を割りかけましたが、その都度戻しています。
景気に対する懸念が主な悪材料なのですが、それでも景気がここから悪化すると予想する投資家は少なく、多くの投資家は景気回復の足取りが予想ほど速くないことに失望している程度だとみています。
本土市場関係者のほとんどが、下期からの景気回復を予想している中で、上海総合指数は下値の堅い値動きとなっています。
ただ、5月の官製・PMIも、貿易統計、物価統計も、予想よりも弱い結果となりました。
15日に発表予定の経済統計についても、投資家の期待は高くありません。
そんな状況で積極的に買いに入る投資家も限られることから、上値は重くなっています。
セクター別では、自動車関連が買われています。
ホイールメーカーの興民智通(002355)、自動車部品メーカーの上海聯明機械(603006)、小型車メーカーの賽力斯集団(601127)などがストップ高となりました。
中国自動車工業協会は9日、5月の自動車販売状況を発表しました。
それによれば、5月の生産台数は前月と比べ9.4%増、販売台数は10.3%増となりました。
ちなみに、前年同月では順に21.1%増、27.9%増でした。
また、12月に発表された5月の自動車輸出台数は前月比で3.4%増、前年同月比で58.7%増と輸出全体が厳しい中で、好調を維持しています。
政策面では商務部は8日、自動車販売促進活動を展開すると発表しています。
活動期間は6月から12月まで、自動車購入に対する優遇政策を強化するとしています。
これらを好材料として、自動車部品から完成車組み立て、販売まで関連銘柄が幅広く買われています。
また、家電関連が買われています。
エアコン、冷蔵庫など白物家電の部品製造を手掛ける浙江三花智能控制(002050)がストップ高、テレビ大手メーカーの海信視像科技(600060)が5.89%高、厨房機器大手メーカーの杭州老板電器(002508)が4.61%高となりました。
商務部、国家発展改革委員会、工業情報化部、市場監督管理総局は連名で9日、「2023年グリーンスマート家電消費促進活動をうまく行うことに関する通知」を発布しました。
これは環境対応型スマート家電を農村地区に普及させるための政策です。
家電販売網、アフターサービスを強化することで農村市場における潜在的な消費力を発揮させようといった考え方です。
市場全体をみれば、どちらかといえば様子見のような状態ですが、教育関連を含め、政策を材料とした物色が進んでいます。
市場では、5月の月次統計は厳しいだろうといった見方が広がりつつあります。
そうした中で、不動産あたりでわずかでも回復の兆しが見えてきたりすると相場の方向性がはっきりと出てくる可能性があるのではないかとみています。
15日(木)に発表される経済統計に注目です。
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