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20日の上海総合指数は0.63%高、4中全会開催で様子見!!

2025/10/20

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

20日(月)の上海総合指数は高寄りしたものの、その後は狭いレンジでの売買が終日続き、終値は0.63%高の3863.89ポイントで引けました。

セクター別では、人工ダイヤモンド、石炭、天然ガスなどが買われました。

一方、貴金属が売られました。

20日(月)の創業板指数は1.98%高となりました。

20日(月)の上海50指数は0.24%高となりました。

上海総合指数は国慶節、中秋節休暇明け初日となった9日(木)に年初来高値を更新した後、上値が重く、売り買い交錯が続いており、ボラティリティが高まっています。

足元では17日(金)、寄り付き直後は前営業日プラスに戻す場面もあったのですが、その後は終日売りに押される展開で、1.95%安で引けました。

20日(月)は狭いレンジでの値動き、小さな十字線となっており、様子見の1日となりました。

20日(月)から23日(木)にかけて4中全会が開かれますが、例年通りであれば、閉幕後に第15次五か年計画の概要、全文(ただし、3月上旬に開かれる全人代で若干修正が入ります)などが少し時間をおいて発表されます。

投資家としては、そちらの方に大きな関心があります。

国家統計局は20日(月)現地時間10:00、7-9月期の実質GDP成長率、9月の月次統計を発表しました。

結果は以下の通りです。

7-9月期実質GDP成長率:4.8%(第2四半期と比べ▲0.4ポイント、市場予想と一致)

以下は9月の月次統計です。

鉱工業生産:6.5%増(前月と比べ+1.3ポイント、市場予想と比べ+1.5ポイント)

小売売上高:3.0%増(〃▲0.4ポイント、予想と一致)

固定資産投資(累計):▲0.5%減(前月累計と比べ▲0.6ポイント)

全国不動産開発投資(累計):▲13.9%減(前月累計と比べ▲1.0ポイント)

商品不動産販売面積(累計):▲5.5%減(〃+1.8ポイント)

商品不動産在庫面積(月末):+3.6%増(前月末と比べ+0.5ポイント)

その他の統計も示しておきます。

輸出(人民元ベース):8.4%増(前月と比べ+4.9ポイント)

輸入(人民元ベース):7.5%増(〃+5.8ポイント)

CPI:▲0.3%下落(〃+0.1ポイント)

PPI:▲2.3%下落(〃+0.6ポイント)

GDP成長率についてですが、第3四半期は4.8%ですが、1-9月期では5.2%でした。

今年の政策目標は5%前後なので、たとえ第4四半期が4.2%ぐらいまで鈍化したとしても、4.9%ぐらいにはなるはずです。

であれば、無理な経済対策をしてまでも景気を支えなければならないというわけではありません。

投資家にとっては、もっと悪かった方がよかったでしょう。

ただ、9月の経済統計をみると、厳しさも目立ちます。

不動産は販売が少し改善したと言っても、まだマイナス圏です。

在庫は前年同期比では増えており、こんな状態では不動産投資が増えるはずがありません。

不動産が足を引っ張っていることに加え、反内巻政策(悪性過当競争を止めさせる政策)の影響もあって、固定資産投資はマイナスに転じています。

消費は5月をピークに政策疲れで鈍化しています。

一見、設備投資の動向と矛盾する感もあるのですが、生産が大きく伸びています。

昨年12月、今年3月、6月が小さなサイクルの天井となっています。

10月のデータが出てこなければわかりませんが、9月の伸び率は7、8月と比べ高く出ています。

計画経済のような数字の出方、つまり、国有セクターでは四半期ごとに生産目標があって、その達成のために無理をしているのではないかと勘繰りたくなるような結果です。

また、輸出も伸びていて、経済成長を加速させる方向に動いています。

トランプ関税による悪影響を国家政策による米国以外への輸出攻勢でうまく対応しているようにもみえます。

大きな政策というよりも、マクロコントロール(景気変動を打ち消す方向での調整)でなんとかやりくりしているような状態だとみています。

ちなみに、国家統計局はホームページ上で、質疑応答形式で詳しい説明をしていますが、それをみると現在の経済運営状況は「外部環境は複雑に変化しており、経済発展の面で小さくない圧力に直面しているが、それでも我が国経済は安定を維持しており、成長の勢いがあり、経済に粘り強さがあるといった特性に変化はない」などと自画自賛しています。

セクター別では人工ダイヤモンドが買われています。

力量鉆石(301071)が高温高圧法により156.47カラットの人工ダイヤモンドの合成に成功したことが材料視されました。

また、石炭、天然ガスなどが買われています。

今年は寒い冬になりそうだといった気象予報が材料視されました。

ニッチのセクターの上昇が目立ったり、気象予報が材料となるあたり、本日の相場付きをよく表現しています。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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