たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

2日のハンセン指数は0.62%高、後場から鉄鋼セクターが急騰!!

2025/07/02

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

2日(水)のハンセン指数は高寄りしたものの上値は重く、終日狭いレンジでの値動きとなり、終値は0.62%高、2万4221.41ポイントで引けました。

2日(水)の中国企業指数は0.54%高で引けました。

参考として、2025年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

先週のハンセン指数は25日(水)に2万4533.39ポイントの高値を付け、3月19日に付けた約3年1カ月ぶりとなった高値2万4874.39ポイントまで、あと1.4%の水準まで上げたのですが、そこから上値が重くなり、週末にかけて調整局面となりました。

一方、7月1日(火)の香港特別行政区設立記念日による休場明けとなる2日(水)は0.62%高の反発となりました。

日本を含め各国では、トランプ政権が4月に発表した相互関税の一次停止期限が7月9日(水)に迫っていますが、中国については5月12日にジュネーブで行われた米中協議、6月9日、10日にロンドンで行われた米中協議によって、ベースライン関税10%、24%相当分は5月14日から90日間停止することで、当面決着がついています(ただし、フェンタニル米国流入を理由に賦課される20%が別途かかります)。

先週まではこの好材料を織り込む形で上昇していたハンセン指数ですが、3月19日の高値が上値抵抗線となっている感があり、利益確定売りに押される展開となりました。

このまま、DeepSeek登場で中国ハイテク関連への大きな見直し買いの流れに戻るには、中国ハイテク関連の成長期待を高めるような材料が欲しいところです。

セクター別では鉄鋼が後場から急騰しています。

重慶鋼鉄(01053)が91.11%高、鉄鉱石鉱山を所有する中国バナジウム(00893)が20.97%高、アンガン・スチール(00347)が12.73%高、H形鋼生産では国内最大規模の中国東方集団控股(00581)が11.45%高と上昇しています。

中央財経委員会第六次会議が7月1日に開かれ「全国統一の大市場建設を深いところから推し進めるためには、重点、難しい点に集中すべきで、法規に則って企業による無秩序な低価格競争をコントロールし、企業に対して製品の質を引き上げるように導き、旧式の遅れた生産設備の秩序ある撤去を推し進めるべきだ」などと強調したそうです。

中国金属材料流通協会の責任者が7月2日、毎日経済新聞の記者に対してその内容を説明した上で、この話が鉄鋼産業のサプライサイド改革に繋がるとの見通しを語っています。

このニュースが午後に流れたことで、関連銘柄に資金が大きく流入したようです。

また、マカオ関連が買われています。

匯彩控股(01180)が15.07%高、メルコ・インターナショナル(00200)高が13.37%、ウィン・マカオ(01128)が6.00%高と上昇しています。

マカオカジノ監察協調局が1日に発表した6月のカジノ収入は前年同月比で19%増と好調を維持していたことが好感されました。

6月中旬から7月初めにかけて実施された張学友のコンサートによる集客効果が大きかったとみられます。

また、欧米系証券会社が今期のマカオ関連銘柄の業績について、楽観的な見方を示したことなども材料視されたようです。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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