12日の上海総合指数は0.82%高、米中経済貿易ハイレベル会談の結果を好感!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
12日(月)の上海総合指数は高寄り後、現地時間11時過ぎに場中高値を記録しています。
その後利益確定売りに押されましたが後場に入るとじりじりと上昇する展開となり、終値は0.82%高の3369.24ポイントで引けました。
セクター別では、軍事関連、ロボット、アップル関連などが買われました。
一方、貴金属、農業関連などが売られました。

12日(月)の創業板指数は2.63%高となりました。

12日(月)の上海50指数は0.69%高となりました。

上海総合指数は7日(水)以降、10日(土)から11日(日)にかけてスイスで行われる米中経済貿易ハイレベル会談への期待から高値圏での持ち合いが続いていましたが、12日(月)はその結果を受けて買われる展開となりました。
今回の中国側の代表である何立峰副首相が現地時間11日(日)夜、記者会見を開いており、「率直で、深く突っ込んだ内容で、かつ建設的で、重要なコンセンサスに達し、実質的な進展があった」などと発表しています。
もっとも、具体的な共同声明については、12日(月)大引け後に発表されるとあって、大量の買いが入るようなことはありませんでした。
大引け直後に発表があり、双方が100%を超える引き下げを行うことで合意したことが明らかとなりました。
「90日間、中国側は10%、米国側は30%の追加関税率」となるようで、5月14日までに実施するそうです。
このぐらいなら中国側は何とか対応できそうです。
4月の統計についてですが、貿易統計が9日(金)現地時間11:00に発表されました。
結果は輸出(ドルベース)については前月と比べ▲4.3ポイント低い8.1%増、輸入は逆に4.1ポイント高い▲0.2%減となりました。
いずれもコンセンサスを上回るポジティブサプライズとなりました。
国別にみると、米国向け輸出は前年同月比で▲20.9%減で、▲87億5100万ドルの減少となりました(3月、4月の単月データ、累計データ、累計伸び率から推計、以下同様)。
しかし、アセアン向けが21.0%増で104億7700万ドルの増加となり、米国の減少分を完全に補っています。
これだけ見れば、トランプ関税の輸出への影響はアセアンへの輸出拡大だけでどうにかなりそうです。
輸入についてみると、▲13.6%減で、▲19億8100万ドルの減少となりました。
アセアン向けは3.6%増、11億6100万ドルの増加となりました。
完全にはカバーできませんが、それでも6割弱ぐらいはカバーできています。
アセアン自体の需要や供給が実際に統計通りに増えたというよりも、いろいろな迂回方法があってこのような結果になっているのではないかとみています。
また、駆け込み輸出、輸入があったことで、悪影響が相殺されている可能性もあります。
注意点が一つあります。
統計の定義上、輸出はFOB基準、輸入はCIF基準によってデータを集計しているので、輸出は中国の港に荷を積んだ時点、輸入は中国の港に荷を下ろした時点となります。
また、トランプ大統領が145%の高関税の適用を開始した時点は4月10日で、中国が125%に引き上げたのは4月12日です。
トランプ関税の影響は、具体的にどのくらいなのか推し量るのは難しいですが、通常貨物輸送には、西海岸から本土まで14~21日程度かかっているそうなので、輸出の方が先に影響が出ている可能性が高いとみられます。
もっとも、今回の大幅引き下げによって、5月の貿易統計に与える影響はそれほど大きなものとはならないでしょう。
ハンセン指数は発表後一段高となり、2.98%高で引けています。
相互関税政策の影響がゼロになったわけではないので、上海総合指数は2024年10月8日に記録した高値3674.40ポイントまで戻すと予想するわけにはいきませんが、3月19日に記録した高値3439.05ポイントあたりが当面の目標とはなりそうです。
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