9日のハンセン指数は0.33%安、景気不安は根強く3日続落!!
週末のドル円レートを当てて10円をゲットしよう!
中国株投資家のみなさん、こんにちは。
9日(木)のハンセン指数は安寄り後、一旦前日終値比プラスを回復したものの上値は重く、買い一巡後は売りに押される展開となりました。
ただ、下値は堅く、終値は0.33%安の1万7511.29ポイントで引けました。
9日(木)の中国企業指数は0.16%安で引けました。
参考として、2023年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
NY市場で金利上昇懸念の後退からグローバル投資家のリスク許容度が高まり、香港市場にも資金が流入しました。
しかし、7日に発表された10月の貿易統計(ドルベース)では、輸入は3.0%増と8か月ぶりにプラスとなったのですが、輸出が前月よりも0.2ポイント低い6.4%減となりました。
クリスマス商戦の重要な時に輸出が振るわないことがネガティブサプライズとなりました。
また、9日に発表された10月の物価統計では、PPIについては前月よりも0.1ポイント低い2.6%下落、CPIは前月よりも0.2ポイント低い0.2%下落となりました。
内需、外需ともに、市場が予想するような回復基調とはなっていません。
引き続き景気悪化懸念が株価の足を引っ張っていて、ハンセン指数は3日続落となりました。
セクター別では不動産の下落が目立ちました。
旭輝控股(00884)が11.48%安、碧桂園(02007)が9.64%安、中国恒大集団(03333)が6.56%安、龍湖集団(00960)が5.41%安、万科企業(02202)が4.08%安と大きく売られています。
今年に入り、幾度となく不動産会社の社債の信用不安が反復して発生しています。
観測記事として、平安保険に対して中国当局が碧桂園を買収するよう指導しているといった記事が出ていたのですが、8日の大引け後、平安保険は当局から碧桂園の買収を要請されているといった事実はないと公表しています。
同時に現在は、碧桂園の株式を所有していないことも明らかにしています。
一方、学校や公園を併設した住宅を建設することを目的に蘇鋼集団から85億元で買った土地が十分な無毒化処理が行われていなかったとして、陸家嘴集団が蘇鋼集団を訴えるといった事件が起きています。
訴えられた蘇鋼集団の実質的な親会社は平安保険です。
無毒化処理ができているかどうかは買収する段階でもきちんとチェックするはずなので、平安保険は地方政府から政治的な圧力がかけられているのではないかといったうがった見方もできます。
そうであれば、当局の思い通りに業者が動かず、不動産の傷んだ部分の処理が遅れているような印象が出てきてしまいます。
投資家の中にはこの件について、ネガティブにとらえる向きもありそうです。
上昇しているセクターでは、新エネルギー自動車がやや目立ったかなといったぐらいです。
理想汽車(02015)が3.75%高、小鵬汽車(09868)が1.33%高、蔚来集団(09866)が1.07%高となりました。
そのほか、ハイテクの一角が買われており、小米集団(01810)が2.35%高、ネットイース(09999)が1.73%高となりました。
需要を刺激する政策が出ているのですが、不動産市場が戻らないので、景気敏感セクターが買えません。
業績がよさそうな新エネルギー自動車、一部のハイテクなどに資金は向かっています。
週末のドル円レートを当てて10円をゲットしよう!