ウォーシュFRB議長の真像とは
9月のFOMCで0.25%の利上げが決定された。
FRBウォーシュ議長の記者会見では、今のインフレは許容されるレベルより強く、失業も大きくないところから、FRBのダブルマンデートすなわち景気の涵養とインフレの抑制のうちインフレ抑制を取らざるを得ないという発言であった。
前任のパウエル議長に比べると圧倒的に時間が短く、言いたいことを言ってすぐ引っ込んだ形である。要は記者会見などで時間をかけて人々に予断を与えることはよくないという彼の哲学が出ていた。
金融政策は人々を納得させるために行うものではなく、FRBが独自に判断して行うものである。世の中を満足させるような説明は不要であるという、新議長の姿勢がよく出ていた。
そもそも経済政策なるものが実体経済にあたえる影響を経済学という不十分な学問で解き明かすという幻想を全く放擲している人の態度と見える。
事が起こってくればそれに沿って対処することはするが、あらかじめいろんな事態を予定して、それに先回りするというのはこのウォーシュさんの考えにはない。
今までのFRBとは哲学からして違う人というイメージだ。
戦後最も偉大なFRB議長であったボルカーを尊敬していると語っている彼は、偉大な先輩に負けない議長になることを考えている。
問題はボルカーのように誰が見ても問題は70年代のインフレということで、対インフレに暴力的に対処することができた時とは、経済状況が一変している現状では難しい。
おまけに2026年は米国が世界覇権を唱えた1945年の第2次大戦の勝利からの81年目という黄金律162年の半分の日柄が到来する中で、明らかに米国の覇権が揺らいでいる状況である。
覇権の揺らぎは株式市場の崩壊で顕現するかもしれない。ケビン・ウォーシュの前途は多難である。
(2026/09/20 執筆)
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