ウォーシュ議長はタカ派なのか?
ジャクソンホールでのFRB 議長ウォーシュのタカ派的な発言は、それなりにマーケットに影響を与えている。しかし2%のインフレターゲットを死守するという発言はそれほどタカ派でもないだろう。
彼の意味するところは長い目で見てここ5年間はインフレターゲットを逸脱しているので、FRB はしっかり、このFRB のインフレマンデートを守らなきゃいけないという一般的な発言である。今すぐどうするという話ではない。
ただ9月15-16日のFOMC での利上げを見る人も多い。
9月11日発表のCPI (消費者物価指数)の数字如何では9月の利上げもあるという風にNY タイムズも言っている。
一部のプロの間では今後9カ月で3回の利上げ合計0.75%を見ている人もいるが、それはちょっと極端である。
インフレ指標はさておき、0.75%の利上げとなると、よほど景気、雇用がよくないとありえない。筆者の感じでは株価がこれから大幅上昇するようには見えていない。
株価の天井は最後の利上げのタイミングとシンクロすることが多い。
したがって利上げはあってもあと1度、米国経済は弱い状態に入り込むものと見る。
9月の利上げは多分ないだろう。
ウォーシュ議長はトランプ政権の利下げ期待、とベッセント財務長官の為替介入と、トレジャリー市場での介入という、利上げとは相反する利害を押し切るほどのインフレ指数にはならないとみているのだろう。
ただ、今回利上げがないとすると、トレジャリー長期金利の動きが、40兆ドルの政府債務を囃して、上昇する危険性がある。
11月3日の中間選挙を控えて、どちらに転んでもNO WIN SITUATIONである。
選挙前の利上げはないというアノマリーの実現ということになりそうだ。
そうだとすると選挙後のマーケットの動きが危険になりそうだ。
その前に、選挙までの2か月間はインフレ指数に一喜一憂する中身のないマーケットになりそうだ。
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