介入からここまでの動き
円安材料しかないと豪語していた人たちはどうしているのか。
7月30日―31日の円買い協調介入で155円台まで見たドルは、その後159円ミドルまで(下げ相場の半値戻し)まで戻したあと、若干円高で158円まで振れている。
8月20日というのは22年10月17日のドル高値151円94銭(その後23年1月16日に向けて127円23銭までの円高を見る前の高値)からの50カ月目の正中点である。
また2022年10月19日のトレジャリー10年物5%を付けた記念日からも50カ月で、米国金利に要注意と申し上げていたが、19日10年物は前日の4.72%から急落4.64%
まで金利低下が進んでいる。これはFRBによる債券市場への介入によるもので、FRBの長期金利上昇への懸念を表している。日本の円押し上げ介入に協力したのと同じ文脈の政策である。
円相場は、相場である。経済の変数ではないのである。
相場である以上天井、底は必ず現れる。
今回の円安はなぜか世界中が日本の財政を根拠に円売りをするというバカげた理屈で円安を正当化している。
これをいろいろ考えてみたが、ひょっとすると1968年3月の金2重価格制導入(ドルの金に対する切り下げ)からの59年目の節目が来年3月に接近しているからではないかと想像している。そうなると今の円高開始は来年以降の大幅円高の助走期間ということになるのかもしれない。
2011年10月31日の円最高値75円53銭からの59四半期目(14年9カ月)の正中点7月31日から始まったこの円高を、今までの介入―失敗の連鎖の一環と軽んじるのはあまりにも軽率である。
この金2重価格の視点から見ると、58年目の今年1月のゴールド高値5541ドルというのは59年サイクルトップとなり、強烈な金暴落が待ち構えているようにも考えられる。
米国株の急落と金急落が果たして相場として整合するのかは、その種のこじつけに堪能なエコノミスト連中の弁を待つのも楽しみだ。
今までの円安で、ちまちま儲けてきた人は、引き続きドル・ロングで攻めるしかないが、儲かったらすぐ利食いを入れることが大事だ。利食いを入れないで、ひたすらナンピンを入れる人は一財産を失う覚悟がいるだろう。
(2026/08/19 執筆)
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