若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

書籍

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バイデン政権の考え方

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大統領に就任してからのバイデンの積極性に驚きを感じる人は多い。

ただのワシントン歴50年の政治屋だと思っていたのが、大変身なのである。

バイデン政権の下では今までの政権ほどエコノミストの力が強くない。

というかバイデンは経済学をそれほど信用していない。

これをバイデンは、高学歴者でないのでそれほど学問マインドがないからという人もいる。

過去の様々なエコノミストの議論の中で、現実にあまり役に立っていないのは、貧富の差の拡大、クライメイト・クライシス(グリーン対策)で効果的な対策がエコノミストから持ち出されたことはない。

エコノミストのグリーンクライシス対策では炭素税の導入などの提案がなされているが、バイデンは一蹴している。政治的自殺行為になるような炭素税の創設などは全く政権としては考えていない。エコノミストというのは政治的に通用する提案をするべきであるというのがバイデンの考え方である。エコノミック・バイアビリティ(経済的実行可能性)よりポリティカル・バイアビリティ(政治的実行可能性)のほうが大事である。

1.9兆ドルの追加刺激策の中で、国民に人気の高い1400ドルの追加見舞金について、ラリー・サマーズ(クリントン政権とオバマ政権での財務長官)は、これだけのカネを配っても、いらない人にも配ってしまう可能性があるので、非効率であるとエコノミスト的発言で反対する。それに対して、人気のある政策をすることは大事で、人気がなくなれば、将来人々のために良い政策を打つこともできなくなるとポリティカル・バイアビリティの議論で押し切ってしまうのがバイデンである。とにかく貧困層と中間層を大事にすることが大事で、そのためにはポリティカル・バイアビリティをキープすることが主眼である。

バイデン政権には財務長官にジャネット・イェレン前FRB議長のようなエコノミストを配しているが、彼女はオバマ政権下のラリー・サマーズのように主要な政策提案者というよりは、One of Themという立場で議論に参加する。

従ってイェレン財務長官の発言はFRB議長時代のエコノミストではなく、より政治寄りの発言であることに留意すべきだ。

 

バイデンはオバマ政権の副大統領であったので、その時の経験から学ぶものが多い。

オバマ大統領は2008年のリーマン・ブラザース証券の破綻で、2009年の就任早々、巨額の財政資金投入で大恐慌入りを防ぎ、またオバマ・ケアーで2千万人に医療保険を提供するなどの善政を敷いた。さらに金融セクターの規制改革などを行った。

これ等の政策は主にエコノミック・リスクの視点から大事なものであったが、その結果政治的に失ったものも多い。

オバマ・ケアーはティー・パーティー(茶会党)などのポピュリズム政党の反対にあい、2010年中間選挙で民主党下院敗北の原因となった。この下院の敗北でオバマ大統領のアジェンダは終了となる。

2014年には上院の多数も失う。2016年にはトランプの当選を許す。

その結果最高裁判事の保守化を何十年にわたって保証するという政治的敗北を喫する。

これ等が、エコノミック・リスクに重点を置き、ポリティカル・バイアビリティを失ったオバマ政権の失敗である。

バイデンはこれから学んだ。

民主党の力を取り戻すためには、徹底的にポリティックス(政綱)に重点を置く政策をとり、政権の座にとどまり続けることが大事だという認識である。

1400ドルの追加見舞金は、民主党政権は人々のことを真剣に考えているということを示す大事な機会である。そうでないと人々はまたすぐトランプ的なものに戻るのである。

Government doing too much(政府はやり過ぎ)のほうがGovernment not doing enough(政府は十分やっていない)より大事なのである。

1980年はレーガン大統領が逆のスローガンでGovernment doing too muchの弊害を叫び、政府の介入を排する政治を提案したのである。40年経つと世の中は変わるのである。

政治もそれについて変わっていかなければならない。

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バイデン・パッケージの意味するところ

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かねてから米国政治経済は40年ぐらいの周期で,変化してきていることを指摘してきた。

いまから40年前というと、事件でいえば1979年10月のFRB議長のボルカーによる金利革命である。金利の水準コントロールをやめてマネーサプライのコントロールで、高騰するインフレを抑えようとしたものである。その結果長期金利は1981年15%台まで高騰するが、見事にインフレを抑えて、その後40年間の米国経済のディスインフレの礎を築いた。

勿論金利が高騰して、大不況に襲われ、その2年間に2度のリセッションに見舞われたとき、選挙の洗礼を受けない高級官僚が、それだけの被害を経済に与えることについての異論は聞かれたが、最終的にはインフレ退治が成功したのでFRBがその後の経済のかじ取りを主に金融政策で対処することに対して特に国民の不満はなかった

それから40年たった今、金融危機のたびにFRBが出動して大量のカネをばらまき何とかリセッションを収めてきた。FRBは経済のどのセクターにカネが入るのか、コントロールする能力はないので、ただ大量にカネをばらまき、それが経済全体の体力に資することを期待するしかなかった。

その結果副作用である、マネーの異常な膨張が起こり、資産価格の暴騰、それによる貧富の格差の耐えられない拡大が進んだ。

選挙の洗礼を受けない高級官僚(FRB幹部)が事件のたびにカネをばらまく形で処理する方法は資産の高騰で限界に達している。これ以上の格差拡大を、正当性を欠く官僚に委ねることの是非が問われている。

今回の新型ウィルス禍で、米国議会は2020年~21年で合計6兆ドルの財政支出を許可した。

これは選挙の洗礼を受ける(経済政策の結果を選挙結果に反映させることにより、民主主義の正当性を維持することができる)議会が、高級官僚から政策の主導権を取り戻すという行為でもある。

バイデン政権の1.9兆ドルの景気刺激策にマーケットは湧いているが、実はこれは過去40年間の経済政策の官僚支配からの脱却のステップであり、高級官僚路線で成し遂げた正当性を欠く異常な資産価格の高騰及び格差の拡大が終わろうとしているのである。

NYダウで行けば1982年の770ドルから今日の32,000ドルまで高騰を支えてきた体制の崩壊である。高級官僚と違って、議会が間違いを犯せば、彼らは選挙の洗礼を受ける形で間違いを訂正する必要が出てくる。それらの行為はしかし、民主主義の正当性に基づくものである。

一部エリートがFRBという形で成し遂げてきた正当性のない経済政策の結果でこれ以上の貧富の差の拡大は許されない。

40年経った今、このエリートによる国家運営が問われようとしている。

パウウェルプットなどと浮かれている場合ではない。パウウェル議長が財政出動を促すのは当然であって、これ以上のFRBによる経済救済は弊害が大きいことを彼は示唆している。

詰まるところ米国議会による大型救済は、FRBによる資産インフレへのアンチテーゼなのである。

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ワクチン摂取録

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12月から始まった、米国の新型コロナウィルスのワクチン接種が大分進捗しつつある。

2月11日現在の数字では全米で完全接種者が3.4%、部分接種者(2回のうちの1回の接種を受けた人)は10%となっている。

2月11日の新規感染者は10万5千人、死者は3878人が全米で記録されている。

ワクチンの供与で新規感染者は30万人超から、日によっては10万人を切るところまで落ちてきている。死者のほうはもう少し数字が乱高下して多い時は3000人超、少ない時は1800人とか2000人を割ることもある。

バイデン大統領になって、最優先の施策としてこのワクチン接種が叫ばれ、1月中はなかなか予約が取れなかったが、ここへきて急に予約がスムーズにとれるようになった。

これまでは、そのワクチン用のウェブにアプローチして予約するのだが、すでに何カ月も先まで予約済みで、キャンセル待ちを狙うことしか方法がなかった。

その方法で1週間やってみたがやっととれたのが3月30日の予約である。

今週に入って、ワクチン用のホットラインが急速に普及して、ホットラインでアプライしたところ火曜日に電話して木曜日の予約ができた。2月9日にアプライして2月11日の接種である。3月30日の分はキャンセルした。

我々は65歳以上なので、今優先的に予約ができる。

マンハッタンでは西側の34-37丁目にある巨大な会議場ビルであるジャビッツ・センター

という見本市会場に使う大きな入れ物で接種する予約である。

 

巨大な空間なので何千人入っても大丈夫だが、建物には数百人の州兵が配置されており、会場に到着すると、その州兵に要領を聞くことになる。

州兵のインストラクション(指示)で、最初のレジストレーション(登録)のところに行くと、数十人の係員が配されており、まったく行列することなく簡単にレジストレーションは終わった。

次は書類の整備であるが、其の書類チェックの係まで巨大な空間の中を100メートルぐらい歩く。やはり100人以上の担当がいて100個以上の机に座って書類のチェックである。

全く待たせることはない。あらかじめショートメイルできている書類に必要事項を書き込んで返事してあるので、その内容のチェックである。大事なものは医療事故の免責の書類だろう。さらに65歳以上であることを運転免許証などのIDでチェックする。

 

係の人はコンピューターで書類をチェックし、OKが出るまで5-6分の時間がかかる。

それが終わると兵隊さんが次はこっちと案内してくれてさらにそこから50メートルほど歩いたところにある接種の注射をする看護婦さんが50人ぐらいいる場所へ行く。

とにかく場所が広いので50人の看護婦がゆったりと配置されており、そのうちの一つに行って接種を受ける。まったく待ち時間はない。

そこで看護婦にこれから接種するワクチンはファイザー社のワクチンで、その注意書きのパンフレットを渡される。パンフレットを読むひまはないので、そこで接種となる。

そこで次の2回目の接種の日にち21日後の3月4日の予約のカードを渡される。

接種が終わると、その場所からさらに50メートルほど歩いたところに数百の椅子が置いてある。そこは州兵が管理しているエリアで、接種済みの人に異常が出ないかどうか15分のオブザベーション(観察)をすることになっている。

 

15分が終わると、それで終了である。

1時40分の予約に対し1時半に現地に到着、最後のオブザベーション終了が丁度2時であった。全く待たされることがなくスムーズに進行した。

最後の会場を出る前に机の上にたくさんのハート型の紙が置いてある場所があり、筆記用具も置いてある。多数の人が当日の接種のサンキュー・レターを書いて、その横にある白板に磁石で貼り付けられるようになっている。この辺がアメリカらしいところで微笑ましい。

過去5年間ひたすらにギスギスした文化にさいなまれた米国もやっと普通の状態に戻りつつあるのか。早いところこの新型コロナ禍が過去のものになることを祈っている。

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