若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

改めてわかるNYの物価

2024/11/22

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11月21日午後1時8分にポルトガル・リスボン空港にタッチダウン約3週間のポルトガル、スペイン、モロッコの旅を始めた。

ホテルに落ち着いた後はさっそくリスボンの街を散策、そこで発見したのは、NYからくると物が安いということである。

どういう仕組みでこんなに物価が安いのかよくわからない。

空港から宿までウーバーを頼んだら、12ユーロである。12.6ドル1940円である。

NYで自宅からJFK空港までやるとウーバーで120ドルである。リスボンは約10分の1である。

街の靴屋さんに入ってみたら立派なまっさらの皮のブーツが45ユーロである。

店中探したが100ユーロ以上の靴は売っていない。大体が50ユーロ以下である。中には20ユーロより安いものもある。

安かろう悪かろうではなくしっかりした本物の皮靴である。別の店に入ったら靴下が6足で5ユーロで売っている。

これを見てほかの国はいざ知らず、ポルトガルはデフレ真っ最中の印象を受けた。

それに比べるとレストランはややそれよりは割高であるが、それでも大人3人で海鮮のタパスやパエジャ、サラダなどを頼んで98ユーロである。

これがめちゃくちゃに美味いのである。NYなら3人で200ドルは行くごちそうであり、NYのまずいレストランの高い料金に比べると天と地である。

料金に美味さを加味すると、NYの3分の1の値段である。

それでも、リスボンなので首都の値段で割高になっているらしい。

これから地方も回るが地方はさらに物価が安いらしい。

これを見るとポルトガルが安すぎるのか、NYが高すぎるのか、その双方なのかわからない。

しかし物価高のわりに米ドルは強すぎることは、生活実感として間違いない。

いずれドルは各通貨に対して大暴落するのではないかと思われる。

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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