9日の上海総合指数は0.43%高、米中協議の結果待ち、テクニカル要因などから上値は重い!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
9日(月)の上海総合指数は高寄り後上昇したものの、上値の重い展開となりました。
終値は0.43%高の3399.77ポイントで引けました。
セクター別では、バイオ・医薬、レアアース関連などが買われました。
一方、高速道路・鉄道・運輸、貴金属などが弱含みとなりました。

9日(月)の創業板指数は1.07%高となりました。

9日(月)の上海50指数は0.08%安となりました。

上海総合指数は端午節明けの3日(火)から上昇トレンドを形成、9日(月)まで5連騰となりました。
トランプ政権の対中不規則発言で相場が不安定化する状態が続いていたのですが、米中首脳による電話会談が5日(木)夜に行われました。
現地時間9日(月)にはロンドンで閣僚級米中貿易協議が開かれる予定です。
また、トランプ大統領の電話会談直後のSNS投稿によれば、両首脳は互いの国を訪問する意向があると示しています。
米中関係の緊張緩和が材料視されて市場に資金が流入しています。
ただ、9日(月)の上海総合指数は前場の早い段階で3400ポイントを付けているのですが、そこから上値を追う動きとはなりませんでした。
米中協議を直前に控えていることや、テクニカルには5月14日、或いはその上の3月中旬から下旬にかけての高値が意識されたことがその要因だとみています。
9日(月)現地時間11:00に発表された5月の貿易統計では輸出(ドルベース、以下同様)は前月と比べ▲3.3ポイント低い4.8%増、輸入は▲3.2ポイント低い▲3.4%減に留まりました。
国別では米国向け貿易が減少しており、1~5月累計の貿易総額(輸出、輸入の合計)で▲9.1%減となりました。
全体の貿易量の9.6%を占めるので影響は小さくありません。
しかし、アフリカとの貿易が大きく拡大しており、1~5月累計の貿易総額で11.2%増、全体の5.4%に達しています。
その他、台湾(全体の5.0%)、ベトナム(4.5%)、インドネシア(2.5%)、タイ(2.5%)、インド(2.5%)などが貿易総額の増加率で二桁を記録しています。
米国との貿易縮小をこれらの国々との貿易拡大で補っているといった姿が浮かび上がってきます。
全体の伸び率に話を戻すと、前年と比べ休日が2日ほど多いといった影響もあって、市場予想と比べてもやや低調な結果ではあったのですが、市場では特に材料視されることはありませんでした。
セクター別ではレアアース関連が買われました。
英洛華科技(000795)がストップ高、北京京運通科技(601908)が5.56%高、中国稀土集団資源科技(000831)が4.96%高と上昇しています。
中国商務部は7日(土)、記者会見の内容を公開、レアアースの輸出管理規制措置に関する質問を受けて次のように答えています。
重要な部分だけ抜粋すると、「・・・人型ロボット、新エネルギー自動車産業などの発展に伴い、各国における中国からのレアアースに対する民用領域における需要が増加し続けている点にも注意している。
中国は責任ある大国として、各国における民用領域における合理的な需要と関心を充分に考慮し、法律・規則に従ってレアアース関連項目の輸出許可申請を審査しており、法律・規則に合致した申請に関する承認業務を引き続き強化している。
既に一定数量の法律・規則に合致した申請については承認しているが、引き続き承認業務を強化する。
中国側はさらに一歩進んで、関係国との輸出管理規制に関する意思疎通、対話を強化し、法律・規則に基づいた貿易の利便性向上を促進することを願っている」などと表現しています。
9日に行われる米中協議への期待もあり、関連銘柄が買われています。
バイオ医薬関連の上昇も目立ちましたが、セクター全体が買われるような特別な材料は見当たりません。
このセクターに関するセルサイドのレポートが最近、いくつか出ていることや、様子見の際のディフェンシブ銘柄への買い需要がこのセクターへの資金流入に繋がっているのではないかとみています。
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