中国株投資家の皆さん、こんにちは。
30日(月)の上海総合指数は高寄り後、売り買い交錯となりました。
終値は0.17%高の3528.15ポイントで引けています。
セクター別では、石油、石炭、化学、非鉄金属、鉄鋼、電気設備、国防軍事工業などが買われました。
一方、証券、銀行、空港・空運、建材、白物家電などが売られました。
30日(月)の創業板指数は0.45%高となりました。
30日(月)の上海50指数は0.17%高となりました。
7月下旬に大きく下げた3指数ですが、その後の戻りはまちまちです。
上海50指数が最も弱いのですが、創業板指数もすぐに戻しはしたのですが8月中旬以降、再び下落に転じています。
足下では不安定な値動きとなっており、30日の終値は5日移動平均線の下側にあります。
不思議なことに、上海総合指数だけが7月下旬の急落以降の高値近辺まで戻しています。
急落前の水準までほぼ戻しています。
これまでの経験では、国家隊などが株式市場安定化操作を行う場合、大型株を中心に買ってくることが多く、上海50指数の上昇が顕著であるケースが多かったのですが、今回はそうではありません。
だからと言って、国家隊による安定化操作が行われなかったとも言い切れません。
よく分からないが上海総合指数だけが強いといった相場となっています。
個別では、証券セクターに関して悪材料がありました。
証券関係者の話として「信用取引を使ってリスクを高めるような業務を規制する通達」が出ているようです。
信用取引によるヘッジ、上昇銘柄に更に買いを入れて上値を追うような取引について、証券監督管理委員会は監督管理を強化しているようです。
株式市場全体に対する規制を連想させるような内容です。
もっとも、規制強化の動きは今に始まったことではありません。
かなりの部分が織り込まれていると考えられます。
それ以上に、現時点で証券市場の規制をさらに強化するということは、証券市場に資金が流入するような政策が後に控えているのではないかといった連想が働きます。
いろいろな思惑が交錯するために、全体相場への影響は打ち消されたのかもしれません。
市況関係を除けば、国防軍事工業関連の上昇が目立ちました。
米中対立に加え米国軍のアフガン撤退なども加わり、国際情勢が不安定になっています。
それが中国軍事産業の成長期待へとつながっています。
航空機製造の江西洪都航空工業(600316)、衛星技術を持つ中国衛通集団(601698)あたりはストップ高となっています。
このセクターは中長期で買えそうです。