中国株投資家のみなさん、こんにちは。
29日(木)のハンセン指数は高寄り後、狭いレンジでの値動きとなりました。
終値は0.80%高の29303.26ポイントで引けました。
29日(木)の中国企業指数は0.32%高で引けました。
参考として、2021年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
ここ1週間における4指数の値動きをみると、NYダウは上値が重く、調整気味ですが、ハンセン指数、上海総合指数は逆に上昇に転じています。
テクニカルにみれば、ハンセン指数は75日移動平均線を超えてきました。
ようやく短期の移動平均線が集中するあたりを上に抜けつつあります。
もう少し視線を遠くに伸ばしてみると、昨年の3月下旬を底に今年の2月中旬まで大きな上昇相場を形成した後、押し目を形成していました。
しかし、その押し目もようやく値固めが済んだのではないかとも見てとれます。
3月18日の米中外交トップ会談で先鋭化した米中の緊迫化ですが、その後も新疆ウイグル族に対するジェノサイド問題とか、一つの中国の原則に反する台湾問題とかで、アメリカが中国を刺激する局面がありました。
しかし、それもひと段落した感があります。
バイデン大統領は就任100日目を前に、連邦議会で施政方針演説を行いました。
その内容は、新型コロナ禍の救済計画、インフラ整備、温暖化防止など目指す雇用計画、福祉、教育の拡充などを盛り込んだ家族計画など、内政問題が中心でした。
対中国政策については、インド太平洋地域、同盟国との連携強化などが触れられていましたが、特に目新しい内容はありませんでした。
トランプ大統領末期と比べれば、穏やかな内容とさえ言えそうです。
アメリカの挑発に中国は冷静に対応しています。
アメリカも中国とのデカップリングは自国経済への影響もあり、やれることには限界があります。
そういう点を考えると、バイデン政権による対中強硬策は一通り織り込まれた感があります。
FRBのパウエル議長は28日、FOMC終了後に記者会見を開きましたが、新しい好材料は見当たりませんでした。
今まで通りの長期に渡る金融緩和政策の継続が示されただけなので、悪材料も見当たりませんでした。
当面、需給面からのリスクはなさそうです。
本土は3日(月)~5日(水)までメーデー休暇となります。
本土関連の政策情報は少なくなり、マーケットもお休みとなるので、来週の香港市場は欧米市場の影響をさらに受けやすくなります。
決算発表は終わっているので、悪材料は出にくく、需給面からも、ファンダメンタルズ面からも上昇し易い相場環境だと思います。