中国株投資家の皆さん。こんにちは。
29日(月)の上海総合指数は高寄り後、売買交錯となりました。
終値は0.50%高、3435.30ポイントで引けています。
石油開発、石炭、製紙、道路鉄道運輸、電力、建材、ホテル・レストランなどが買われました。
一方、保険、証券、通信、自動車などが売られました。
29日(月)の創業板指数は0.42%安となりました。
29日(月)の上海50指数は0.23%高となりました。
1週間前のブログで、上海総合指数はとりあえず下げ止まったところと書きました。
しかし、下げ止まらず3日続落、その後は2日続騰しています。
22日(月)の終値は3443.44ポイントで29日(月)の終値は、僅かではありますが、まだ届きません。
日足チャートは25日移動平均線のすぐ下側にあり、上下に髭の出た小さな陽線のコマとなっています。
出来高は少しばかり増えてはいますが大したことはありません。
リバウンドは狙いたいのですが、特段、買い材料は見つかりません。
思い切って買っていくという感じにはならないようです。
これまでもブログで説明してきましたが、経済がしっかりし過ぎているので財政政策、金融政策は正常化の方向に向かっています。
世界で最も回復力の強い中国経済を評価し、買いに入った内外の投資家は多いでしょうが、そうした方々はファンダメンタルズの見通しを下げざるを得ないかもしれません。
また、米中関係についてですが、25日(木)、26日(金)に行われた外交部の記者会見が強烈で、アメリカ側の攻撃は少し弱まるかもしれません。
CIAを名指しして、その行ってきたことを暴露し、激しく糾弾するような内容だったのですが、日米のメディアは全く無視しています。
そのことが、逆に中国側の発言に重みを加えているように思います。
とはいえ、欧米対中国の新冷戦とも言えるような状況がすぐに解消するはずもありません。
そう考えると、投資家が思い切って安値を拾ってくると言ったような状況とはなりにくいと思います。
ただ、ならばここから売れるかというと、当局の市場安定化政策の発動が怖くて売れません。
また、第十四次五か年計画が正式に決まり、今後は地方政府、各部局が大計画を細かくブレークダウンして実行に移すべく、具体的な政策を打ち出していくといった期間に入ります。
新エネルギーとか、環境絡みのセクターなどに関する更なる政策や、5Gや半導体セクターなどアメリカからの圧力を跳ね返す必要のあるセクターなどに対する産業政策を投資家は期待しています。
政策待ちといった状況です。