中国株投資家のみなさん、こんにちは。
30日(月)の上海総合指数は高寄り後上昇したのですが上値は重く、後場に入ると利益確定売りに押されました。
終値は0.49%安の3391.76ポイントで引けています。
非鉄金属が買われたほか、証券、石炭、半導体・部品などが堅調でした。
一方、白物家電、鉄鋼、自動車部品などが売られました。
30日(月)の創業板指数は0.49%高となりました。
30日(月)の上海50指数は0.84%安となりました。
前場は非常に強い動きとなりました。
特に上海50指数は年初来高値を更新、一時は先週末終値比で2.0%高まで買われました。
上海総合指数は年初来高値まであとわずか2ポイント強といったところまで買われました。
寄り付き前に発表された11月の製造業PMIは市場予想を大きく超える結果となりました。
52.1と10月よりも0.7ポイント高く、市場予想と比べ0.6ポイントも上振れしました。
これで景気判断の分かれ目となる50を9カ月連続で上回りました。
業種は全部で21あるのですが、この内19で50を超えています。
製造業はほぼ全面的に景気拡大局面に入っています。
景気回復初期を連想するかのように、価格を示す細目指数が大きく上昇しています。
受注も生産も、輸出受注も輸入も、50を超えて拡大しています。
非製造業も好調です。
結果は56.4で、10月よりも0.2ポイント高く、市場予想を0.4ポイント上振れしました。
このように、予想以上の好景気を示唆する結果に内外の機関投資家が反応、大型株を中心に買われました。
一方、後場から一転、売られています。
特に上海50指数は急落し、終値ベースでは0.84%安まで売られました。
トランプ政権は中国人民解放軍との関連の深い中国企業のリストの中にSMIC、CNOOCなどを追加するとアメリカのメディアは伝えました。
本土に上場するSMIC(688981)の株価は大して反応したわけではありませんでした。
しかし、香港市場では上場するCNOOC(00883)の株価は寄り付きから大きく下げています。
前場の段階でハンセン指数が寄りつき天井の形で下げていたのに反応、昼休みを挟み、米中関係の緊迫化がより意識されるようになり下落したとみています。
また、バイデン氏が先週末に犬の散歩中捻挫したと伝えられていたのですが、実際は剥離骨折していたことが明らかとなりました。
新大統領が正式に就任するのは1月20日です。
トランプ大統領は、米中関係、中東との関係に関して、ここにきて、自分の考えに沿った政策を強引に推し進めていますが、今回、バイデン氏が骨折してしまったことで、トランプ大統領が更に過激なことをしでかすのではなかろうかといた懸念が高まりました。
改めてバイデン氏の健康問題がクローズアップされました。
上海総合指数はようやく年初来高値を更新、ブレイクアウト達成かとみられた矢先の下落です。
外部環境の悪化が足をひっぱる格好となっているのですが、投資家が弱気になると、景気が良いことも、強すぎれば金融緩和の収束を意識させてしまいます。
今晩のNY市場の結果次第では一旦押し目となりかねません。