中国株投資家のみなさん、こんにちは。
31日(月)の上海総合指数は高寄り後、上値を試す動きとなったのですが、後場に入ると利益確定売りに押され下落、終値は0.24%安の3395.68ポイントで引けました。
セクター別では製紙、PC設備、アパレル、食品加工、農業、飲料などが買われました。
一方、港湾・海運、養殖業、バイオなどが売られました。
31日(月)の創業板指数は1.07%安となりました。
31日(月)の上海50指数は0.73%安となりました。
31日(月)の上海総合指数は前場の段階では、7月13日場中で記録した高値3458.79ポイントを試す動きとなりました。
寄り付き前に発表された8月の官製・製造業PMIは51.0で、前月と比べ0.1ポイント低下、市場予想と比べ0.2ポイント下振れしました。
細目指数を含め、結果をまとめると、以下の通りです。
(1)拡大(50以上)基調にあって、前月よりも数値が改善
新規受注、サプライヤー配送時間、主要原材料購買価格、工場出荷価格、生産経営活動予想
(2)拡大(50以上)基調にあって、前月よりも数値が悪化
製造業PMI、生産、購買量
(3)縮小(50以下)基調にあって、前月よりも数値が改善
就業人員、新規輸出受注、受注残
(4)縮小(50以下)基調にあって、前月よりも数値が悪化
原材料在庫、輸入、製品在庫
製造業PMIは予想を下振れしたとはいえ、新規受注は好調ですし、経営者のマインドも悪くありません。
少なくとも、この統計を気にして、景気の変調を心配する投資家はいないでしょう。
非製造業PMIは55.2で前月と比べ、1.0ポイントも回復しています。
動きの鈍かった消費やサービスの回復は好材料と言えるでしょう。
気になったのは、海外投資家の動向です。
滬港通を通じたA株投資は34億1400万元の流出、深港通を通じたA株投資は46億1200万元の流出となり、合計では80億2600万元の流出となりました。
31日(月)の流出規模は7月24日以来の大きな額となりました。
ちなみに、先週末は合わせて64億4300万元の流入でした。
日中の動きをみると、前場は流入基調でした。
それが後場になると急速に売りが強まり、大きな流出となりました。
インド軍は31日、中国人民解放軍が両国国境の係争地で現行の体制を変えようとしたが、未然に防いだと表明しました(ロイターより)。
これが悪材料と説明するメディアもあるようです。
ただ、中国外交部はこれを否定しています。
アセアンほどではないにしてもインドも、中国に依存する経済構造となりつつあるます。
たとえば、スマホでは小米がサムスン電子を抑え、トップシェアを確保するといった現象が起きています。
インドの反中姿勢には限界があります。
両国の関係悪化について、過剰に反応する必要なないように思います。