中国株投資家のみなさん、こんにちは。
30日(木)の香港市場は仏誕節のため休場でした。
30日(木)の上海総合指数は僅かに高寄り後、連休明け後の先高観から上昇、終値は1.33%高の2860.08ポイントで引けました。
セクター別では開発区、空港・空運、半導体・部品、PC関連、電子部品、通信機器、新材料などが買われました。
一方、食品加工、医療機器サービスなどの一部が売られました。
30日(木)の創業板指数は1.92%高となりました。
30日(木)の上海50指数は0.60%高となりました。
寄り付き前に発表された4月の製造業PMIですが50.8でした。
3月が52、市場予想は51でした。
もともと、市場はV字回復とは予想していませんでしたが、弱い市場予想よりもさらに弱いといった結果でした。
細目指標では、新規輸出受注が33.5で、前月の46.4よりも低くなっています。
輸入は43.9で前月の48.4よりも低くなっています。
もっとも、新規受注は50.2でかろうじて景気判断の分かれ目となる50を上回っています。
また、生産は53.7で50を大幅に上回っています。
大中型企業の事業再開率は98.5%に達しているので、需要はともかく、生産体制は正常に戻ったと言えるでしょう。
ただ、これはいつものことですが、市場はまったく反応していません。
投資家はマクロ統計には興味がありません。
4月30日(木)は制度上、2019年12月期の決算、2020年1-3月期の発表の期限です。
個別に見れば、ロイヤリティービジネスを展開する南極電商(002127)や、アビガンを製造する海正薬業(600267)のように、期待外れの決算で大きく売られるような銘柄もありましたが、全体相場に影響するほどではありませんでした。
今年は新型コロナウイルス肺炎の蔓延により、2か月の猶予期間(1-3月期はやむを得なければ出さなくても良い)があるとはいえ、気になるミクロのイベントが通過するということで、好材料と捉えられたとみています。
5月1日(金)から5日(火)まではメーデー休場となります。
コロナウイルスに関する悪材料はほぼ出尽くしています。
大型連休を前に旅行需要が予想以上に高まるかもしれません。
連休明けには新たな景気対策が出てくるかもしれません。
景気回復への期待が低いだけに、5月22日(金)に開幕することに決まった全人代に向けて政策情報が出て来れば、市場は敏感に反応しそうです。
連休明け後の株高への期待が30日(木)の株価を押し上げています。