中国株投資家のみなさん、こんにちは。
30日(月)の香港ハンセン指数は僅かに高く寄り付いた後、一旦前日比マイナスとなる場面もあったのですが利食いを吸収し、上昇に転じました。後場に入り少し弱含みはしたのですが、大引けでは0.33%高の28319.39ポイントとなりました。
終値、場中ベースともに7月26日以来の高値を記録しています。
30日(月)の中国企業指数は0.27%高となりました。
参考として、2019年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
27日(金)のNYダウ指数は連日の過去最高値を更新し続けています。
ハンセン指数もこのところ強い動きとなっています。
米中貿易協議に関しては悪い話は出てきません。
年末商戦については好調であったと伝えるメディアが多く、個人消費の底堅さが確認されました。
欧米機関投資家のリスク許容度の高まりが香港をはじめ、グローバル市場にも好影響を与えています。
本土については30日(月)、好材料がありました。
4年以上に渡る4回の審査を経て、新証券法が全人代常務会議で可決されました。
施行は2020年3月1日からです。
条文の数は226で、2005年版の証券法の240と比べ14条少なくなっています。
しかし、ディスクロージャー、投資家保護の章が加えられ、修正された条文の数は100条を超えており、大きな修正となりました。
証券の定義を拡大し、登録制を全面的に推し進め、投資家保護の水準を引き上げ、違法行為に対する罰則の程度を重くするなど、中国資本市場の市場化を進め、法整備を一段と高めるといったところが修正点です。
資本市場の整備が進めば間接金融から直接金融への移行が進みます。
経済はこれまでのように欧米の技術を真似るだけではだめで、自ら新しいフロンティア産業を開拓していかなければなりません。
こうした状況では、ローリスクローリターン案件にしか資金を提供できない間接金融では上手く行きません。
ハイリスクハイリターンを許容できる資金がどうしても必要です。
ベンチャー企業の経営者がIPOを目標に死に物狂いで頑張り、IPOに成功すれば、資本市場で調達した資金で有望なビジネスを大きく拡大させるといった発展メカニズムが必要です。
資本市場改革の進展は、中国経済に対する長期的な見通しにも影響すると考えています。
両市場とも来年は期待が持てそうです。
今年のブログはこれが最後となります。
皆さん、良いお年をお迎えください。