中国株投資家のみなさん、こんにちは。
29日(月)の上海総合指数は僅かに安寄りした後、一旦前日比プラスに持ち直す動きもあったのですが戻りは弱く、終日狭いレンジでの値動きが続きました。
終値は0.12%安の2941.01ポイントで引けています。
セクター別では、半導体・部品、機械、国防軍事、飲料などが買われました。
一方、石油開発、証券、開発区運営、港湾水運などが売られました。
29日(月)の創業板指数は0.30%高となりました。
5日移動平均線が75日移動平均線に対してゴールデンクロスしており、上昇トレンドが出てきそうな気配があります。
7月2日の高値を上回ってくると、メーデー休暇で開けた窓が視野に入ってきます。
29日(月)の上海50指数は0.30%安となりました。
下げてはいますが、安定した値動きが続いています。
上海総合指数についてテクニカルにみると、22日(月)に科創板取引開始による影響で大きく下げた後は、29日(月)に下げるまでの4日間、続伸となりました。
ただ、この間の売買代金は低調なままでした。
何か材料があって買われたわけではありません。
注目されるのは、創業板指数がメーデー休暇にあけた大きな窓を埋める動きとなるかどうかです。
そうなれば、資金が回転し、全体相場にも好影響となるでしょう。
基本的には様子見状態が強いのですが、需給悪化懸念のあった科創板取引開始を無事に通過したことで、相場が落ち着いたといった面もあると思います。
科創板銘柄は29日(月)、25銘柄全てが上昇、この内、8銘柄が10%を超える上昇となっています。
個人が売買するには、資金量や投資経験などの厳しい制約をクリアしなければなりません。
ですから、現時点では、大小さまざまなファンドが売買の中心になっているとみられます。
その分、全体相場への波及効果はそれほど大きなものではないでしょうが、それでも、科創板で資金が回転しているということは相場にはプラスに働いているはずです。
国際面ではFOMCが30日(火)、 31日(水)に開かれ、利下げが発表される見込みですが、金融市場が閉鎖的な本土市場への影響は限られるでしょう。
7月31日(水)には、7月の官製・製造業PMIが発表されます。
貿易環境が悪化する中でバルク製品の価格変動が大きくなっています。
価格指数、受注指数が弱含むとみており、6月の49.4を超えられるかどうか微妙なところだと思います。
下回った場合、本土市場は再び政策催促相場となりそうです。
今週、最も注目されるのは、近日開かれるだろう中央政治局会議です。
これは上半期の経済統計が明らかになった時点で、現状を分析し、下半期の経済運営政策を調整するための非公開会議です。
結果は会議終了後に発表されるのですが、そこで足元の景気減速に即して景気対策が打ち出されるかどうかが注目点です。
そのほか、米中経済貿易協議が30日(火)、31日(水)、上海で行われます。
中国はアメリカからの農業関連の輸入をどの程度増やすのか気になるところです。
今週はイベントが多く、市場から目が離せません。