中国株投資家のみなさん、こんにちは。
31日(月)の香港ハンセン指数は大晦日のため、半日立ち合いでした。高寄り後、緩やかに上昇、引けにかけて少し戻してはいますが、終値は1.34%高の25845.70ポイントで引けました。
31日(月)の中国企業指数は1.33%高となりました。
10月に記録した年初来安値近辺で下げ止まっています。
参考として、今年に入ってからの主要4指数の値動きを示しておきます。この1週間のハンセン指数の動きは、NYダウ、TOPIXが急落後のリバウンドとなったのですが、ハンセン指数は急落しなかった分、戻りも弱いといった状況でした。
31日(月)現地時間10時に発表された12月の官製・製造業PMIは49.4で、前月と比べて0.6ポイント低下、市場コンセンサスである49.9と比べ、0.5ポイントも下振れしました。
景気の改善・悪化の分かれ目となる50を下回るのは2年5カ月ぶり。水準では2年10カ月ぶりの低さとなりました。
受注の落ち込みが目立ちます。
新規輸出受注が0.4ポイント低下し46.6、新規受注が0.7ポイント低下し47.1となりました。
輸入は1.2ポイント低下し45.9となりました。
米中貿易摩擦の影響、あるいはグローバル経済に対する見通しの悪化などで外需が不振です。
また、輸入も悪化しており、内需も心配です。
また、購買価格、出荷価格ともに50を下回り、悪化しています。
原油価格の低下など、外的要因もあるでしょうが、やはり需給のゆるみが最大の要因とみられます。
景気については、さらに懸念が増しています。
一方、香港市場は悪い経済統計にはまったく反応しませんでした。
欧米機関投資家は国家統計局発表のPMIよりも、財新のPMIを重視するようなところがあります。
しかし、今回は、そのことよりも、米中貿易摩擦の改善といった好材料に打ち消されたのだと考えています。
トランプ大統領は29日(土)、習近平国家主席と長時間電話会談を行い、交渉が大きな進展を見せているとツイートしています。
もし、合意が成立すれば、非常に包括的なものになり、すべての問題、分野、論争のポイントをカバーすることになると指摘しています。
先週も書きましたが、2年後の大統領選再選を目指すトランプ大統領にとって、株価下落、景気減速は容認できないでしょう。
その両方に影響の大きい米中貿易摩擦の解消は案外早いかもしれません。
今年はこれが最後のブログとなります。
今年も1年間、ご愛読いただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。