川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル全面高。クロス/円は上値が重い。

2024/03/15

日足は4手連続陽線引けとなり、上値余地を探る動きに繋げています。日足の形状が改善しています。148.50-60の抵抗をクリアすれば“ニュートラル”な状態に戻して上値余地が若干拡がり易くなります。この場合でも150.00~150.20ゾーンに強い抵抗があり、150.50超えで終えるまでは上値余地も拡がり難いでしょう。

ドル買いは147.70-80で軽く買って147.40で浅めに撤退です。ドル売りは148.50-60の抵抗を一旦クリアしたので様子見です。次の上値抵抗は149.20-30にあります。

ユーロ/ドルは安値圏で引ける陰線引けとなり、単体では下値リスクの高いものですが、下値を切り上げる流れには変化なく、調整下げの範囲内に留まっています。買いは浅い損切りが付いたので1日様子見か1.0850-60で押し目買い。損切りは1.0800で一旦撤退です。売りは1.0930-40の戻り待ちとします。損切りは10980で撤退です。上値抵抗は1.0890₋00に軽い抵抗が、1.0930-40,1.0960-70、1.0980-90に強い抵抗があります。下値抵抗は1.0850-60,1.0820-30,1.0790-00にあります。1.0800を割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、1.0750を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化します。

ユーロ/円は小反落。下げエネルギーの強いものではありませんが、上値を切り下げる流れにあるので買いは様子見か160.60-70まで引き付けて。損切りは159.90で撤退です。売りは162.00-10で戻り売り。損切りは162.60で撤退です。これが付いた場合は“ニュートラル”な状態に戻しますが、163.60-70の抵抗を上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。上値抵抗は161.80-90,162.10-20,162.50-60に、下値抵抗は161.00-10,160.60-70,160.00-10にあります。159.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。

ポンド/ドルはお陰線引けとなり上値を切り下げています。上値の重い感がありますが、2/5に付けた1.2519を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、調整下げの範囲内に留まっています。小幅続落の可能性が高いので、買いは1日様子見か1.2700₋10で押し目買い。損切りは下値リスクが点灯する1.2640で撤退です。上値抵抗は1.2760-70,1.2800-10,1.2840-50に、下値抵抗は1.2730-40,1.2700-10,1.2660-70にあります。

ポンド/円は値幅の小さい陽線引けとなり、上値トライの可能性に繋げています。単体では上昇エネルギーの強いものではなく190円台にしっかり乗せて終えるまでは下値リスクを残した状態ですが、一方で下値も188.00-10に強い抵抗があり、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。買いは様子見か188.10₋20まで引き付けて。損切りは187.80で浅めに撤退です。売りは189.40-50で再度戻り売り。損切りは190.10で撤退です。上値抵抗は189.40-50,190.00-10に、下値抵抗は188.60-70,188.00-10,187.50-60,にあります。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。

豪ドル/円は上値抵抗を抜けきれずに小反落して終えています。下値を切り上げる流れを維持しており、大幅続落にも繋がり難いと見られます。買いは97.20-30で押し目買い。損切りは96.90で一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は97.70-80,98.00-10,98.40-50に、下値抵抗は97.10-20,96.90-00,96.50-60にあります。96.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。

この記事をシェアする

前の記事 次の記事

プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

ブログランキング

  • にほんブログ村 為替ブログへ

最新の記事

カテゴリー

  • カテゴリーなし

アーカイブス

無料会員募集中