川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

日米の協調介入で円続騰。下値抵抗を守ってドル反転か、円高トレンドに転換か?

2026/08/03

連日の介入で短期トレンドが大きく変化しています。また、先週末のNY市場では日銀による委託介入の他にNY連銀が対ユーロで円買い介入したとの報があり、日本の財政悪化懸念や金利差拡大傾向で歴史的な円安となっている現状を是正することが日米の共通認識であることを印象付けた形です。一方で、中期的な下値抵抗ポイントに到達しており、トレンド自体はかろうじて下値抵抗を守った状態です。157円台を守り切れるかが今後のドル円の方向性を示す週となりそうです。下値リスクがより高いものの、週初の売りも慎重に。

※ 本日の戦略は日銀の介入が出ないことを前提とした戦略であるため、介入が出た場合は全ての売買を一旦止めて様子見とします。

ドル円は連日の日銀介入で大幅続落し、安値圏で引ける大陰線で終えています。7/23に付けた163.98で目先天井を付けた可能性が高く、今後のドルの反発余地が限られる展開が予想されますが、一方で、昨年4月に付けた139.89を基点として下値を切り上げて来たサポートラインが157円台後半にあり、これを若干下抜けて終えたものの、週足は157.20-30の抵抗を下抜けずに越週しており、“ダマシ”の可能性が排除できません。157円台の抵抗を守り切って反発に転ずる可能性を残しており、週初の突っ込み売りにも注意が必要です。

週足を見ると、大陰線の出現となり、下値リスクが高いものですが、前述の通り昨年4月に付けた139.89を基点とするサポートラインが157円台前半に位置しており、157円台を割り込んで越週しない限り、調整下げの範囲内から逸脱しておらず、反発に転ずる可能性を残しています。一方で上値も、159.30-40,160.20-30に週足ベースで見た強い抵抗が出来ており、これらをしっかり上抜けて越週しない限り、上値余地も拡がり難くなっています。また、157円台を割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが生じて154~155円台まで下落余地がさらに拡がり易くなります。154円も割り込んだ場合は150~152円台が視野に入って来ます。

本日は、下値リスクが高い状態にあるので、買いは様子見か157.20台を軽く買って156.70で浅めに撤退です。売りは159.00-10の戻り待ちとします。損切りは159.60で一旦撤退です。

日足の上値抵抗は158.00-10,159.10-20,160.20-30に、下値抵抗は157.20-30,156.50-60,156.00-10,155.00±10銭にあります。

ユーロ/ドルは実体が小さく下ヒゲのやや長い陽線で終えています。1.1570-80の抵抗を上抜けておらず、下値リスクを残した状態ですが、この陽線が下値トライに失敗して押し戻された形となっており、この反動で上値余地を探る動きが強まると見られます。買いは1.1500-10で押し目買い。損切りは1.1450で一旦撤退です。売りは1日様子見です。上値抵抗は1.1540-50,1.1570-80,1.1610-20に、下値抵抗は1.1500-10,1.1480-90,1.1450-60,1.1430-40にあります。1.1570-80の抵抗を上抜けて終えた場合は短期トレンドが変化します。

ユーロ/円は安値圏で引ける大陰線で終え、短期トレンドが“弱気”に変化しています。直近の2手の大陰線で大きな下げエネルギーを吐き出した状態にあり、週初は下値攻めにも限りがありそうですが、日足、週足ともに“弱気”の状態に変化しており、反発に転じた場合でも184円台が大きな壁となりそうです。買いは様子見です。売りは183.50-60で戻り売り。損切りは184.20で撤退です。上値抵抗は183.50-60,184.10-20,184.40-50,185.00-10に、下値抵抗は181.20-30,180.80-90,180.20-30にあります。180円を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。逆に184.50-60の抵抗を上抜けて終えた場合は下値リスクが後退して上値余地がもう一段拡がり易くなります。

ポンド/ドルは小幅続伸。直近の日足が下値トライに失敗しており、上値余地を探る動きが強まると見られます。1.35台に乗せて終えれば下値リスクがやや後退、1.3540-50の抵抗を上抜けて終えた場合は、“強気”に変化して1.36超えトライへ。高値圏にあるので買いは1日様子見か1.3430-40まで引き付けて。損切りは1.3390で撤退です。売りは1日様子見です。上値抵抗は1.3490-00,1.3540-50,1.3570-80,1.3610-20に、下値抵抗は1.3430-40,1.3400-10,1.3370-80にあります。

ポンド/円は大陰線で終え、大幅続落して終えました。2手前の陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、216円台を回復して終えない限り、下値リスクがより高い状態です。一方で212.00-10にやや強い下値抵抗があり、週初はこれを攻めきれずに下げ渋る可能性があります。しかし、昨年4月に付けた184.39を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを若干下抜けた位置で越週しており、中期トレンドが変化する可能性が生じています。212円台を割り込んで越週するか、日足が210円台を割り込んで終えた場合は一段の下落リスクに要注意。買いは様子見か212.00-10で軽く買って211.50で撤退です。浅い利食いも着実に。売りは213.90-00で戻り売り。損切りは214.60で撤退です。上値抵抗は213.90-00,214.50-60,215.20-30に、下値抵抗は212.00-10,211.30-40,210.70-80,210.00-10にあります。

豪ドル円は続落し、上値を急角度で切り下げています。短期トレンドが“弱気”に変化しており、反発余地が限られ易い状態ですが、110.00~110.20に強い下値抵抗が控えており、これを守り切って反発に転ずる可能性を残しています。買いは様子見か110.00-10で押し目買い。損切りは109.60で撤退です。売りは111.90-00の戻り待ちとします。損切りは112.60で撤退です。これが付いた場合は下値リスクが若干後退します。上値抵抗は111.60-70,111.90-00,112.40-50に、下値抵抗は110.30-40,110.00-10,109.60-70にあります。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。

今日は1日お休みをいただきますのでランチ情報はまた明日。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。
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