中国株投資家のみなさん、こんにちは。
26日の上海総合指数は高寄り後、一旦前日比マイナスまで戻したのですが、その後、小型株を中心に買いが入り上昇しました。
終値は3329.57ポイントで、前営業日比1.23%高となりました。
全面高の展開でした。半導体・部品、物流、電子部品、通信設備、光学部品、国防軍事、医療機器サービス、環境エンジニアリング、新材料などが大きく買われました。
テクニカルにみると、2月上旬の急落から順調にリバウンドし、26日(月)は6連騰となり、200日移動平均線を超えて戻しています。
26日(月)の創業板指数は3.61%上昇しました。
こちらもリバウンドが続いているのですが、この日の急上昇で、25日移動平均線を超えてきました。
一方、26日(月)の上海50指数は0.56%上昇に留まっています。
ただし、こちらは暴落となった2月9日に200日移動平均線付近まで下げた後、戻しており、26日(月)には75日移動平均線を上回って引けています。
2月15日(木)から21日(水)までの春節休場が終わりましたが、今週末となる3月3日(土)には政治協商会議、来週早々5日(月)には全人代が開催されます。
今年は政治的に、異例な年となっています。
というのも恒例では今年の秋に開かれる予定の3中全会が2月26日~28日に開かれることになりました。
今年の1月には2中全会が開かれたばかりです。
3月5日から開かれる全人代で正式決定される政府人事や新設される国家観察委員会などについて議論されるようです。
憲法によって国家主席は連続2期までといった制限があるのですが25日、共産党はそれを撤廃すると発表しました。
全人代において憲法改正の決議を経て、正式に決定されることになります。
いよいよ、共産党による権力集中が強まり、中国と日米欧の経済体制は違った形となります。
国家の発展には盲目的な自由ではだめで、メリハリの効いた規制と自由が重要だといった考え方です。
今のところ市場では、こうした考え方に積極的に賛成する意見も、拒否反応を示す様子も見られません。
政治的な要因は少なくとも株式市場にとっては影響なさそうです。
3月は両会の開催により、政策情報が増えるので、戻り相場が続きそうです。