米国スポーツの最大のイベントであるアメリカンフットボールのスーパーボウルは2月11日に開催される。

プロアメリカンフットボール（NFL）の頂点を決める試合である。スーパーボウル・パーティーなるものが米国では一般的で、自宅に知人友人が集まって、ビールを飲み、ピザを食べながら試合をテレビ観戦する。

今年のスーパーボウルは、プレイオフで3勝して勝ち上がったカンサスシティ（KC）チーフス、とレギュラーシーズンで1位、プレイオフ2試合を勝つて来たサンフランシスコ（SF）49ersの対戦である。

毎年大変な盛り上がりを示すイベントだが、今年はさらに盛り上がっている。その理由は昨年秋に明らかになった、KCのケルシー（KELCE)というベテラン・タイトエンドが、ポップ界のスーパースターであるテイラー・スウィフトとデートしている事実である。

彼女がKCの試合には観戦に来るということでKCの試合はアウェイでも超満員になるという騒ぎである。

KCがスーパーボウル出場を決めた1月28日のAFC チャンピオンゲームはケルシーが11キャッチ115ヤードの大活躍で17－10で相手を破った。試合後ケルシーとスウィフトがハグする場面が全米に流れた。

このテイラー・スウィフトは今シーズンNFLの最高の話題で大いにスポーツの振興に役立ったといわれている。

早速テイラー・スウィフトが2月11日に行われるスーパーボウルに出られるかどうかの報道が喧しい。彼女は昨年世界ツアーを組み、その大成功でビリオネア―（1470億円）になったといわれている。2月7日から10日まで彼女は日本でのツアーがあり2月10日夜の東京ツアーから、2月11日ラスベガスのスーパーボウルには楽勝で間に合うといわれている。ますますスーパーボウルが楽しみだ。

さてこのスーパースターはNFL を盛り上げたが、それより11月の大統領選挙に大きい影響を与えるのではないかと取りざたされている。

彼女は2020年の選挙で大っぴらにバイデン支持を打ち出した。その後の4年間で彼女のスター性はますます輝きを増している。筆者の18歳の孫娘（選挙権あり）は政治など全く興味がなかったのが、スウィフトの影響でバイデンに投票することになるのだろう。政治に興味のなかった若い人たちへの影響は多大なものがあるだろう。彼女のインスタグラムのフォロワーは2億7千900万人というとてつもない数字で、そのメッセージ力は　共和党の恐怖の的である。

民主党は11月までの選挙戦で、このスーパースターの威力を最大限に利用しようとしている。

さすがの悪口男トランプも、テイラー・スウィフトの悪口は言えないだろう。そのバックラッシュ怖いからである。テイラー・スウィフトは白人である。トランプ支持者も圧倒的に白人である。

同じスーパースターでもビヨンセなら黒人でトランプの罵倒の対象になるが、スウィフトでは、トランプ支持者の中にもスウィフト・ファンは大量にいるので難しい。

今から11月の大統領選挙が楽しみだ。