川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル全面安。

2024/03/07

日銀金融政策正常化への思惑が高まる中、メジャーSQを控えて日経平均株価が高値圏から反落しており、円の買戻しの動きが強まっています。

直近の日足は陰線引けとなり続落して終えています。149.00-10の抵抗を守って終えましたが、本日のとう今日市場では148.50-60に日足の抵抗を下抜けており、下値リスクが点灯中です。調整下げ局面入りの可能性が生じており、買いは様子見に転じます。146~147円台の下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まると見ています。ドル売りは149.20-30の戻り待ち。損切りは149.90で撤退です。日足が150.50~150.80ゾーンの抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクがより高い状態です。

ユーロ/ドルは陽線引けとなり、この足が1.0870-80の抵抗を上抜けて終えており、下値リスクが軽減された形で終えています。中期トレンドがまだ弱いため急伸にも繋がり難いと見られますが、下値余地が限られる展開が予想され、押し目買いが進めやすくなってきました。買いは1.0870-80で押し目買い。損切り1.0820で撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は1.0910-20,1.0940-50,1.0980-90に、下値抵抗は1.0870-80,1.0840-50,1.0810-20にあります。短期トレンドは1.0700を割り込んで終えない限り変化しません。

ユーロ/円は寄せ線で終え、寄り付き水準に押し戻されていますが、上値もやや切り下げる流れに入っており、163.60⁻70の抵抗を上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。161.90-00,161.40-50にやや強い下値抵抗がありますが、全て切り崩して終えた場合は下値リスクが点灯、160円を割り込んで超えた場合は短期トレンドの変化に要注意。上値抵抗は162.30-40,162.70-80,163.20-30に、下値抵抗は161.90-00,161.40-50,161.00-10にあります。

ポンド/ドルは続伸し、4手連続陽線引けとなりました。12/28に付けた1.2827を直近高値として上値を切り下げて来たレジスタンスラインが1.2730-40に位置しており、実体ベースでは上抜け切れていませんが、下値も切り上げており日足の形状が安定しています。買いは1.2700-10で押し目買い。損切りは1.2660で一旦撤退です。売りは損切りが付いたので1日様子見です。上値抵抗は1.2740-50,1.2770-80,1.2810-20に、下値抵抗は1.2700-10,1.2660-70,1.2640-50にあります。

ポンド/円は小幅続落して終えています。短期トレンドの変化は認められませんが、189.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。買いは1日様子見か189.00-10で軽く買って188.80で浅めに撤退です。売りは190.00-10で戻り売り。損切りは190.70で撤退です。上値抵抗は190.10-20,190.60-70,191.30-40に、下値抵抗は189.00-10,188.40-50,188.00-10にあります。

豪ドル/円は陽線で切り返して上値余地を探る動きに繋げています。98.50-60の抵抗をまだ上抜けていませんが、直近の陽線が2/23に付けた99.05を直近高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインを上抜けた位置で終えており、下値リスクが軽減されたことや、対ドルで0.6550-60にあった強い抵抗を上抜けて終えており、対ドルでも下値リスクが後退した形となっています。買いは97.80-90で押し目買い。これは東京市場で付いています。下値余地を97.60近辺まで見て置く必要があります。損切りは97.50で撤退です。売りは様子見です。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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