川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル円、クロス円、上値余地が限られる展開。

2023/06/02

今日はこれから外出します。朝のコメントの一部を添付しておきますので、参考になさって頂けたらと思います。皆さま良い週末をお過ごし下さい。

ドル/円は4手連続陰線引けとなり上値を切り下げています。直近の日足の上ヒゲが長く上値トライに失敗した形となったことや、値動きの中で138.50割れを見て調整下げ局面入りの可能性が点灯していることから、暫くは上値余地が限られ易く、136~137円台の足元を固め直す動きが強まると見られます。目先の買いは様子見に転じます。
ドル売りは139.40-50の戻り待ちとします。損切りは140.10で撤退です。

短期トレンドは“ニュートラルから若干ドル弱気”の流れにありますが、調整下げに留まるなら135~136円台を大きく下抜けない可能性が高いと見ます。但し、135円割れで終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化。131.50以下で終えた場合は中期トレンドも変化します。逆に140円台を回復して終えれば下値リスクが後退、140.90-00の抵抗を上抜けて終えれば“ドル強気”の流れに戻します。

ユーロ/ドルは陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げています。直近の陽線が5/4に付けた1.1091を直近高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインから若干上抜けた位置で終えており、短期トレンドが変化し始めています。21日移動平均線が1.0836に位置しており、上値を抑え込んでいるため、下値リスクを残した状態ですが、1.0690-00に強い下値抵抗が出来ており、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難いでしょう。下値リスクを残した状態にあるので買いは様子見か1.0700-10まで引きつけて。損切りは1.0640で撤退です。売りは1日様子見か1.0800-10で戻り売り。損切りは短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻す1.0860で撤退です。

ユーロ/円は小反発。148.60-70の下値抵抗に跳ね返されましたが、上値を切り下げており下値リスクがまだ高い状態です。買いは様子見です。売りは149.50-60で戻り売り。損切りは150.10で一旦撤退です。147.00以下で終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化します。逆に151.00-10の抵抗を上抜けて終えれば“強気”の流れに戻します。

ポンド/ドルは続伸。日足、週足ともに形状が安定しています。1.2550-60の抵抗をクリアして1.25台を維持して終えれば“強気”に変化して来週も一段の上昇に繋がり易くなります。高値圏にあるので買いは1日様子見か1.2450-60の押し目があれば買い狙い。損切りは1.2400で撤退です。売りは様子見か1.2560に浅い損切りを置くなら1.2520-30で軽く売り向かい。1.2350以下で終えた場合は再び下値リスクが高くなります。

ポンド/円は陽線で切り返して上値トライの流れが継続中です。買いは173.00-10で押し目買い。損切りは172.50で一旦撤退です。売りは1日様子見です。172.00以下で終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻しますが、170円を割り込んで終えない限り調整下げの範囲内です。

豪ドル/円は陽線で切り返して前日の下げ幅を取り戻しています。上値トライの動きが期待出来ますが、91円台後半から厚くなる上値抵抗にも注意が必要です。買いは90.70以下で押し目買い。損切りは90.30で一旦撤退です。損切りは付いていませんが、売りは1日様子見です。90円台を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化します。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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