川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、下値抵抗に跳ね返される。クロス/円、上値トライの動き。

2022/05/23

ドル/円は直近の日足が十文字の寄せ線で終えています。上下の抵抗を抜けきれずに寄り付き水準に戻していますが、上値を切り下げる流れには変化が認められないため、下値リスクがより高い状態に変わりありません。

短期トレンド129.50超えに値を戻せば”ニュートラル”な状態に戻して、調整下げが一巡した可能性が点灯します。さらに、130.50超えに実体を戻せば”強気”に変化して131円超えトライの動きが強まり易くなります。逆に、127.00-10の抵抗を守り切れずに終えた場合は、新たな下落リスクが生じて126円台前半以下の下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。

ドル買いは様子見か、127.10-20の押し目を軽く押し目買い(これは東京市場で付いています)損切りは126.80で撤退です。ドル売りは128.30-40の戻りを軽く売って128.60で浅めに一旦撤退するか、128.80-90の戻り待ちとします。この場合の損切りは”ニュートラル”な状態に戻す129.60で撤退です。

ユーロ/ドルは小反落。1.06台乗せに失敗しました。下げエネルギーの強いものではなく、下値を切り上げる流れを守っており、押しは一旦買い場と見ますが、上値を切り下げる流れからも上抜けきれておらず、1.06台に実体をしっかり乗せて終えるまでは、乗せて飛びつき買いにも注意が必要です。買いは1.0520-30で押し目買い。損切りは1.0470で撤退です。売りは様子見か、1.0630に損切りを置くなら1.0590-00で軽く試し売り。1.0400を割り込んで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。

ユーロ/円は実体が小さく上下にヒゲのある陰線引けとなりました。下値を切り上げていますが、上値も切り下げており、137円台に乗せて終えるまでは下値リスクにより警戒が必要です。134.30-40に日足の抵抗がありますが、下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、134.00割れで終えた場合は一段の下落リスクに注意が必要となります。買いは様子見か134.00-10まで引きつけて。損切りは133.80で浅めに撤退です。売りは135.80-90で戻り売り。損切りは136.10で撤退です。これが付いた場合は”ニュートラル”な状態に戻しますが、137.00超えで終えるまでは下種リスクにも注意が必要です。

ポンド/ドルは小幅続伸。上昇エネルギーに欠けるものですが、底打ち、反転の流れに入ったと見られ、押し目買い方針が有効と見ています。中期トレンドが弱いので上下動を繰り返す可能性も高いと見られます。買いは1.2410-20の押し目待ちとします。損切りは1.2360で撤退です。売りは様子見か1.2650に損切りを置くなら1.2610-20まで引きつけて軽く売り向かい。1.23を割り込んで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。

ポンド/円は小幅続伸。上値余地を探る動きが進行中ですが162円台に乗せて終えるまでは、下値リスクにも注意が必要です。また、158円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯します。買いは159.30-40で押し目買い。損切りは158.80で一旦撤退です。売りは様子見です。

豪ドル/円は寄せ線で終えています。90円台にかろうじて実体を乗せて終えており、上値余地を探る動きに繋げていますが、週足の形状がまだ弱く92.30-40の抵抗を上抜けて越週するまでは、下値リスクにも注意が必要です。買いは89.50-60の押し目待ちとします。損切りは89.00で撤退です。売りは様子見か91.00-10の戻りがあれば軽く売り向かい。これは東京市場で付いています。損切りは91.30で撤退です。88円を割り込んで終えた場合は、新たな下落リスクが生じます。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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