川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、クロス/円、上値余地を探る動き。

2022/04/06

ドル/円は続伸。直近の日足が123.50超えで終えており、浅い調整下げが終了した可能性が点灯中です。再度124.00超えの抵抗をトライする流れに入ったと見られます。押し目を待って買い狙いで。124.00超えで終えれば、先週失敗した124.60~125.10の抵抗を再度トライする動きへ。逆に可能性が低いと見ますが、再び122円割れを見た場合は下値リスクが点灯、121.40-50の日足の下値抵抗を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化してドルの下落余地がさらに拡がり易くなります。

ドル買いは123.10-20で押し目買い。下値余地を122.80近辺まで見て置く必要があります。損切りは122.30で撤退です。売りは損切りが付いたので様子見です。

円はほぼ独歩安ですが、先週初の125円台までの急伸時と異なり、上値抵抗をこなしながらの上昇となるので一気に125円台到達とはなり難いと見られます。また、円の売りポジションも積み上がってきましたので、飛びつき買いにも注意が必要です。

ユーロ/ドルは続落。4手連続陰線引けとなり日足の形状が悪化しています。買いは浅い損切りが付いたので様子見です。売りは1.0960-70で戻り売り。損切りは1.1020で撤退です。短期トレンドは”ニュートラル”な状態ですが、1.0800割れで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。1.1220超えで終えない限り、短期トレンドは変化しません。

ユーロ/円は寄せ線で終えています。下げ渋りの形ですが、上値を切り下げる流れから抜け出しておらず136.50超えで終えるまでは調整下げが一巡したと認められません。一方下値も132.50-60に週足の下値抵抗があり、これを割り込んで越週しない限り、突っ込み売りにも注意が必要です。買いは様子見か133.00-10の押し目待ち。損切りは132.40で撤退です。売りは1日様子見です。

ポンド/ドルは上ヒゲが長く実体の小さい陰線引けとなりました。上値トライに失敗した形となった反動で下値トライの動きが強まると見られます。買いは1日様子見です。売りも様子見か1.3110-20の戻りを軽く売り狙い。損切りは1.3150で撤退です。13050割れで終えた場合は”ニュートラル”な状態に戻します。1.3000割れで終えた場合は、”ポンド弱気”に変化します。

ポンド/円は小幅続伸となり下値を切り上げています。162.00超えに実体を乗せて来れば下値リスクが後退して一段の上昇に繋がり易くなります。買いは160.80-90の押し目待ちとします。損切りは160.00で撤退です。売りは様子見か161.90-00で軽く売り向かい。損切りは162.30で浅めに撤退です。160円割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。

豪ドル/円は続伸となり93円台に実体を戻しています。金融政策に変更はありませんでしたが、これまでの「忍耐強く対応する用意」「高度に景気支援的な金融環境を維持することを約束」との文言が削除されたことから、豪ドルは急伸しました。日足は93円台に実体を戻しており、調整下げが一巡した格好ですが、94円台乗せには失敗して引けています。買いは93.20-30で押し目買い。損切りは92.80で撤退です。売りは損切りが付いたので様子見に転じます。上値抵抗は94.10-20,94.40-50に、下値抵抗は93.20-30に軽い抵抗が、93.00-10,92.60-70,92.30-40にやや強い抵抗があります。全て下抜けて終えた場合は再び下値リスクが点灯、92円割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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