川口一晃の仮想通貨テクニカル分析 kawaguchi

高値水準で推移しているビットコイン、新しい動きが出てくるのか

2024/04/08

ちょっと気になるニュース

先日、日経新聞で読んだニュースに驚いた。老朽化したマンションの建て替え費用に一人平均1,900万円かかるのだそうだ。建て替えで高層マンションを建てられたり出来るのであれば、ディベロッパーにも利益が生じることから費用も安くなることは出来る。しかし、高さ制限などがあるとそうはいかない。そして、耐用年数47年を超えてくるであろう老後に建て替え費用を求められる。老後の生活費だけでも2000万円足りないと言われている時に、更に1900万円はとてもじゃないが、無理であろう。これから高齢社会の問題は人だけでなく、マンションの高齢の問題でもある。

「週明けの動きに注目」

高値水準で推移しているビットコインだが、A点が位置する時間帯を通過すると、右肩下がりのABラインに沿って値を下げてきた。

次の注目日は4月13日前後である。

A点水準:約1150万円
B点水準:約900万円

今週のポイントは週明けの動きに要注目ということである。

<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点に到達したことで、ど真ん中の時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになる。

<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持している。右肩下がりのABラインから放れてきた。また、右肩上がりのBCラインおよびBDラインが下値支持線として存在しているからだ。この場合、最高値更新から1,200万円を目指す動きになっていこう。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。A点が位置する時間帯以降、値を下げてきている。また、上値抵抗線ACラインが存在している。そして、ダブルトップに似たパターンを形成しているからだ。この場合、900万円を試す動きになっていこう。

一目均衡表では正念場を迎えていると言えよう。すなわち、遅行スパンが26日前のローソク足と接している。ここで遅行スパンが26日前のローソク足を割り込むと、上値の重たい展開となっていくことになるからだ。その際、雲の上限が下値支持線となるのか否かにも注意を要する。

「踏み止まることが出来るのか」

A点が位置する時間帯にA点に引き寄せられる形で戻り高値を示現したイーサリアムだが、上値抵抗線ACラインを超えることは出来ずに上値を抑えられている。

次の注目日は4月12日前後である。

A点水準:約56万円
B点水準:約46万円
D点水準:約49万円

今週のポイントは堅調な展開を維持することが出来るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点を先週末に通過した。したがって、ペンタゴンのど真ん中の時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになる。特に、先週末に同事線が出現しているだけに要注目である。

<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持している。ペンタゴンのど真ん中の時間帯で同事線が出現していることから、下げ止まる可能性がある。また、右肩上がりのBDラインが下値支持線として存在しているからだ。この場合、ACラインを超えていくことが求められる。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性がある。A点が位置する時間帯より値を下げてきている。また、上値抵抗線としてACラインそしてCDラインが控えているからだ。この場合、45万円を割り込んでいくことになろう。

現在値が雲の中に入ってきたことに加え、遅行スパンが26日前のローソク足を割り込んできた。したがって、一目均衡表からは、上値の重たい展開に移行したと判断される。

「正念場を迎える

現ペンタゴンの中に入った後は、やや横這いの動きとなっている。

次の注目日は4月10日前後である。

A点水準:約120円
B点水準:約70円
C点水準:約40円
D点水準:約90円

今週のポイントは踏み止まることが出来るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BDラインに注目したい。堅調な展開を維持するのであれば、右肩上がりのBDラインが下値支持線となることが求められるからだ。逆に言えば、BDラインを割り込むと、弱気が広がり、上値の重たい展開になっていこう。

<現在のシナリオ>
現在は堅調な展開を維持している。C点が位置する時間帯を通過した直後より下げ止まっている。また、右肩上がりのBDラインが下値支持線として存在しているからだ。この場合、100円超えから高値更新を窺がう動きになっていこう。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性はある。右肩上がりの上値抵抗線ADラインが控えている。また、D点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。この場合、80円を割り込んでいくことになろう。

正念場を迎えている。雲の下限で下げ止まっている。つまり、雲を割り込んでしまうと弱気が広がり、上値の重たい展開になっていくことが考えられるからだ。

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プロフィール

かわぐち・かずあき
川口一晃

金融ジャーナリスト、経済評論家。1986年より11年間、ファンドマネージャーを務める。現在はテレビ、ラジオなどレギュラー多数。月9などのドラマの監修にも従事。著書も多数。

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