蟹瀬誠一コラム「世界の風を感じて」

蟹瀬誠一(かにせ・せいいち)

国際ジャーナリスト
明治大学名誉教授
外交政策センター理事
(株)アバージェンス取締役
(株)ケイアソシエイツ副社長

1950年石川県生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、米AP通信社記者、仏AFP通信社記者、米TIME誌特派員を経て、91年にTBS『報道特集』キャスターとして日本のテレビ報道界に転身。東欧、ベトナム、ロシア情勢など海外ニュース中心に取材・リポート。国際政治・経済・文化に詳しい。
現在は『賢者の選択FUSION』(サンテレビ、BS-12)メインキャスター、『ニュースオプエド』編集主幹。カンボジアに小学校を建設するボランティア活動や環境NPO理事としても活躍。
2008年より2013年3月まで明治大学国際日本学部長。
趣味は、読書、美術鑑賞、ゴルフ、テニス、スキューバ・ダイビングなど。


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移り行くダボス会議のあるべき姿

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■お知らせ■
2023年1月17日、編著として参加した書籍「2023年 野蛮の時代 - 米中激突第2幕後の世界 -」が創成社より出版されました。中国・共産党大会とアメリカ・中間選挙後の世界を展望した1冊で、欧州情勢をヨーロッパ在住の執筆陣がウクライナ侵攻の影響など分析しています。
プーチンにより野蛮化する世界、ウクライナとロシアは今後どうなっていくのか。そして、バイデンや習近平の目指す世界とは。4部構成、全19章からなる読み応えのある1冊になっています。

今回、書籍の発売を記念してトレトレさんでプレゼントキャンペーンを行っていただいています。みなさん、どしどしご応募ください。

ご応募は下記の画像をクリックして専用ページよりご応募ください。

▼ご応募はこちら▼

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世界の政財界のリーダーや集まることで知られる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、通称ダボス会議が1月16日から20日までの会期でスイス・アルプスのリゾート地ダボスで開催された。

マスコミも注目する華やかなイベントだ。しかし、今年は創設者のドイツ経済学者クラウス・シュワブ(84)は頭を抱えているに違いない。

「国際協調で世界をよくする」という高尚な目的とは裏腹に、ウクライナ戦争を巡る深刻な米ロ対決が暗い影を落としているし、善かれと思って推進してきたグローバリズムが世界各国で深刻な経済格差を生み出し、四方八方から攻撃の的になっているからだ。

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主要先進7カ国(G7)首脳のうち、今回ダボスで講演したのはドイツのショルツ首相のみ。同氏はドイツ製戦車をウクライナに供与することを承認するかどうかで注目されている。

バルト海、北欧、東欧などウクライナに地理的に近い同盟国と欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の代表者は多数出席したが、かつて積極的に参加していたロシア財界の大物や政治家、学者の姿は当然のごとながら皆無だった。

その代わりといってはなんだが、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアと同盟国ベラルーシは、ダボス会議が始まった当日に合同軍事演習を開始。ロシア軍がベラルーシ経由で新たな大規模攻勢をかけるのではとウクライナや西側諸国を不安に陥れている。

もう一方の米国はどうか。閣僚のヘインズ国家情報長官やウォルシュ労働長官、タイ通商代表部(USTR)代表は顔をみせたものの、「米国勢はどこにいる?」と参加者から不満の声が上がったほどホワイトハウスからは誰も出席しなかった。

18日、スイスのチューリヒで中国の劉鶴副首相と初の対面会談をしたイエレン財務長官もダボスに寄ることなくアフリカへ向かった。

米ロ首脳不在のダボスは、グローバリゼーションという経済の相互依存関係をいくら深めても世界の平和は担保されないという現実を突きつけたといえるだろう。

そのうえ近年、ダボス会議に対する評判はあまりよろしくない。地球規模の環境問題や経済的不平等を議論するといいながら、実態は現実離れした「金持ちクラブ」で、商談の場にもなっているというのがその理由だ。

とりわけスウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥンベリは手厳しい。ダボス会議に参加している政財界のリーダーこそが「地球の破壊」に拍車をかけていると非難している。

それはそうだろう。気候変動や世界の貧困に懸念を表明する一方で、毎年高額の出資や参加費を支払う企業トップらは地球温暖化の元凶である二酸化炭素を大量に吐き出すプライベートジェット1000機以上でやって来て高級ホテルに滞在し、億万長者が主催する晩餐会や大企業のカクテルパーティで盛り上がっているのだから。

会期中、周辺の空港を利用するプライベートジェットが増えたためCO2排出量が4倍に増えたとオランダの環境シンクタンクCEデルフトが分析している。

2020年のダボス会議で、ジャーナリストで歴史家のルトガ-・ブレグマンはこの集まりを「アルプス山脈にはびこる偽善」と揶揄した。

それでも、グローバルな対話と意見交換の場を提供してきた同会議は一定の役割を果たしてきたと主宰者のシュワブは言う。

今年53周年を迎えたダボス会議はもともと欧州経済の活性化を目指したビジネスリーダーを中心とした集まりだった。やがて政治指導者も招かれるようになり、官民が連携してグローバルな諸問題について議論する場に変貌していったのだ。

その間、歴史的な舞台にもなった。1988年には対立が激化したギリシャとトルコの両首相がダボスで会談して戦争が瀬戸際で回避された。89年には韓国と北朝鮮が初の閣僚級会合をダボスで開催している。90年には東西ドイツの首相が両国の統一について会談する場も提供した。

さらに言えば、米同時多発テロが起きた2011年には米国と米市民との連帯を示すため会場がニューヨークに移設されたこともあった。

 新型コロナウィルス大流行とウクライナ戦争を受けた今年のテーマは「分断された世界における協力」だった。

だが、実際には協力よりも分断が目立った。会議にビデオで参加したウクライナのゼレンスキー大統領は持ち前の演技力で武器供給の加速や国際社会の一致団結した支持を訴えて拍手喝采を浴びた。しかし集まった財界人の間ではウクライナ戦争はすでに最大の関心事ではなかったようだ。

「ウクライナに対して出来ることはすべてやったという雰囲気が漂っていた」と、アムネスティ・インターナショナル事務局長のアニエス・カラマールは米TIME誌の取材で語っている。やはり実利優先か。

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地の利は人の和に如かず

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前回の王者フランスと世界最高峰のプレーヤーと称されるリオネル・メッシ選手率いるアルゼンチンが激突した今年のワールドカップ(W杯)カタール大会決勝は稀に見る名勝負だった。

私も深夜3時過ぎまでテレビにかじり付いてアルゼンチンの勝利に歓喜したひとりだ。サッカーはなぜか人々の血を沸き立たせて、ナショナリズムが剥き出しになるゲームである。

 調べてみたら、諸説あるサッカーの起源の中にいかにもぴったりなイングランド説というのがあった。8世紀頃、サクソン人(英国人)がスカンジナビアから攻め込んできたデーン人を打ち負かし、切り取った敵の将軍の首を蹴飛ばして勝利を祝ったという説である。

想像しただけでも血生臭く残酷な話だが、当時の男たちの荒々しい勝利の雄叫びが聞こえてくるようで心が躍る。伝説はこうでなくてはいけない。そういえばサッカーボールの大きさはちょうど人間の頭ぐらいではないか。それと比べれば、2006年のベルリン・ワールドカップ(W杯)決勝戦で起きたフランス代表主将ジネディーヌ・ジダン選手の頭突きなど可愛いものである。

じつは2006年のベルリン大会では、お祭り騒ぎに終始した日本のメディアが報じなかった重要な出来事があった。それは主催国ドイツでの愛国心の復権である。ナチスの残虐行為という重い歴史を背負ったドイツでは、愛国心はそれまで「汚い言葉」とされてきた。極右の軍国主義を想起させたからだ。

しかし2006年W杯では老若男女が祖国の国旗を誇らしげに振りながらドイツ中を練り歩くことができた。その光景を欧米のメディアは「ドイツが第二次世界大戦での敗戦から半世紀以上かけてようやく"普通の国"に戻った」と伝えていた。

イタリアに敗れたドイツチームは準決勝で姿を消したが、ドイツ国民はW杯開催を契機に名実ともに国の誇りを取り戻したというわけだ。それは1936年にヒトラーがナチスのプロパガンダとしてベルリン・オリンピックを開催したのとは違い、国民が歴史の重圧から開放された瞬間でもあった。

羨ましいかぎりである。なぜなら同じ敗戦国である我が国では愛国心はまだ「汚い言葉」のままだからだ。現地であれほど「ニッポン!ニッポン!」と絶叫し、日の丸を振り、君が代を口ずさんでいた日本人が、ひとたび国に戻れば国旗や国歌にソッポを向く。そのくせ北朝鮮にミサイルを発射された途端に,政府もメディアも国民も慌てふためいて国防を語り、先制攻撃もやむなしなんて物騒な議論まで噴出する。

北朝鮮の度重なるミサイル発射やウクライナ戦争、中国の台湾侵攻リスクなどを背景に、永田町では国防を巡って増税の議論が喧しい。しかし岸田政権の対応は軸の曲がったコマのようにふらふらしていてじつに心許ない。

過去の克服と国際協調にゆれたドイツは、冷戦の終焉とともに一国主義から多国間主義にシフトし、非人道的行為を阻止するためには同盟国としての責任を果たすという選択をした。その決断の背景には政策を支持する国民と、ようやく取り戻し始めた祖国に対する誇りと愛国心があった。

日本はどうか。公開された最新の世界価値観調査によれば、「国のために戦いますか」という問いに「はい」と答えた日本人はわずか13.2%と世界79カ国中最低だ。ちなみに米国は59.6%、英国は64.5%、ロシアは68.2%、デンマークは74.6%。いちばん高かったベトナムは96.4%だった。

敗戦後、徹底した反戦教育がなされ日本国憲法が他国の憲法にない戦争放棄条項を有しているからだろうか。それとも考えることさえ諦めているのだろうか。日本は「はい」が一番少ないだけでなく、「わからない」という回答が38.1%と世界でもっとも多かった。

平和願望が強く、しばしば世界一幸せな国と呼ばれるデンマークで「はい」が7割強と高いことに驚かれた方がいるかもしれない。その理由は、ナチスドイツの侵略など度重なる領土争奪戦で多くの犠牲を払った同国では「国土や国家を守るのは自国民しかない」という国民の共通意識が育まれたからだ。それがお互いを助け合うという社会福祉政策の精神的支柱にもなっているのである。

目先の増税議論も結構だが、デンマークのように国民が自国に誇りを持ち平和を守れる政治を実現する長期的ビジョンがいま最も重要なのではないか。

「愛国心とは一時的な熱狂的感情の発露ではなく、人生を通した穏やかで安定した献身である」と、米国の政治家アドレー・スティーブンソンは語っていた。保守主義の神髄だろう。

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トランプ、共和党内の刺客

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流石狡猾なドナルド・トランプ前米大統領である。またも見事にマスコミを煙に巻いた。

今月行なわれた中間選挙の激戦区に彼が無理矢理送り込んだ「刺客」候補が軒並み惨敗して批判の矢面に立たされたトランプは、「重大な発表をする」と意味深な事前告知でメディアを惹きつけ、共和党や家族の反対を押し切って、15日にフロリダの大邸宅でド派手な2024年大統領選出馬セレモニーを敢行した。

するとメディアの関心は一気に中間選挙の結果から次期大統領選でトランプはどうなるという話題に移ってしまった。してやったりと薄ら笑いを浮かべるトランプの顔が目に浮かぶ。

「マスコミについて俺が学んだのは、連中はいつもニュースに飢えていて、それもセンセーショナルな話しほどよいということだ」と、トランプは自伝で述べている。

ところが、虚言、暴言、妄言で大統領退任後も共和党内で猛威を振るっている前大統領の前に思わぬ強力なライバルが現れた。かつて「ミニトランプ」と呼ばれたフロリダ州知事のロン・デサンティス(44)である。

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中間選挙で民主党候補を「地滑り的」な大差で破り再選され、他州で共和党候補が苦戦する中、一夜にして激戦州で「レッドウェーブ(赤い波。赤は共和党のシンボルカラー)を起こしたのだ。今や次期大統領選で共和党の「脱トランプ」候補の本命として脚光を浴びている。

保守系メディア界の大物でルパート・マードック率いる経済紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ),タブロイド紙ニューヨーク・ポスト、そしてFOXニュースもこぞって「共和党の未来」だとデサンティスを称賛。WSJに至っては社説で「トランプは共和党最大の敗者」だと名指しで前大統領を厳しく批判した。

トランプにとっては旧友からの手痛い仕打ちだ。マードック傘下のメディアは共和党の支持基盤や党幹部に大きな影響力を持っている。昨年1月、過激な連邦議会議事堂襲撃事件をトランプが煽るまでは前大統領を後押ししていた。

デサンティスは、派手な身振り手振りや強権的な政治姿勢だけを見れば確かに「ミニトランプ」だが、傍若無人なトランプと違って頭が切れ、経歴は超エリートだ。スポーツ万能で、アメリカの二大名門大学イェールとハーバード法科大学院で学び、大学院生時代には海軍エリート部隊「シールズ」に所属してイラク戦争も経験している。舌鋒鋭く行動力もある若手保守派そのものだ。

共和党右派やいずれトランプを排除したいと思っている共和党支持者にとっては、トランプ抜きで「トランピズム(右派保守思想)」を実現してくれそうな期待の候補だろう。

しかも彼にはハリウッドスターを彷彿とさせる美人の夫人ケイシーさんがついている。8日にフロリダ州タンパで行なわれた祝賀パーティでは、イエローとゴールドのゴージャスなロングドレス姿で3人の子供たちと壇上に上がり、満面の笑顔で夫の勝利を祝っていた。

ケイシーさんはサウスカロライナ州のチャースルトン大学で経済学を専攻し、卒業後はフロリダ州のテレビ局WJXTのキャスターを務めていた。デサンティスとはゴルフ練習場で出会ったという。下院議員だった夫の政治活動を支え、デサンティス人気の一翼を担っている。今年9月、大型ハリケーンがフロリダ州を直撃した際には被災者救済基金の責任者として4500万ドル(約63億円)の救援金を集めた。

しかしながら、デサンティスの人気はバブルに終わる可能性もある。国政選挙ではまったくの未知数だからだ。大統領選への態度は明言していないが、今回の選挙戦でざっと見積もって2億ドル(約280億円)の政治資金を集めている。

彼が出馬表明すれば、トランプの怒りを恐れて遠慮している共和党の政治経験豊富な面々も名乗りをあげてくるだろう。マイク・ペンス前副大統領、マイク・ポンペオ前国務長官、ニッキー・ヘイリー前国連大使などが考えられる。

2019年にニューヨークからフロリダ州の自宅兼リゾートに住民登録を移したトランプの存在も不気味だ。2018年のテレビ選挙CMでデサンティス幼い息子に「トランプ自伝」読み聞かせる姿を恥ずかしげもなく見せて前大統領に媚びをへつらっていた。ところが今は袂を分かっている。

人一倍負けん気の強いトランプが黙っているはずがない。「あいつは忠誠心がない!平凡な共和党知事だ!」と自身のソーシャル・メディアでこき下ろした。これからさらにデサンティス潰しの悪手を打ってくるだろう。

トランプは黒いマフィア人脈からふたつの掟を学んでいる。ひとつは、やられたら容赦なくやりかえせ。もうひとつは、ボスを裏切った奴は絶対に許さないだ。

トランプの逆襲を侮るとデサンティスの大統領出馬は幻想に終わる。

トランプの悪巧みについては拙書『ドナルド・トランプ世界最強のダークサイドスキル』(プレジデント社)をぜひお読みいただきたい。

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巨漢の隣人

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身長は推定180センチ、体重100キロを超える習近平主席は、中国共産党史上で最重量級の指導者だ。だが、国際舞台での彼の存在感は今やそれよりもはるかに大きく重い。

16日、北京の人民大会堂で開幕した5年に1度の中国共産党大会で異例の3期目続投が確実視され、独裁的権力集中に拍車をかけようとしているからだ。

えんじ色のネクタイに紺のスーツ姿で大会堂の中央ホールに入場してきた習近平の口元は珍しくほころんでいた。自信の表れなのか、それとも不安を隠す為のポーズなのか。

冒頭の活動報告では過去5年間を「極めてまれで異常」と表現し、ゼロコロナを含めた自らの政策の成果を並べ上げてアピールした。しかし最も大きな拍手が起きたのは台湾統一の手段として「武力行使も除外しない」と発言したときだった。続投の正当性を不調な経済から安全保障にシフトして求心力を高めようとする習近平の意図が垣間見られた瞬間である。

習近平の3選は昨年12月の中央委員会全体会議で内諾を得て盤石のはずだった。しかし今年に入って様子が変っている。党での序列で第2位の李克強首相を筆頭とする反習近平の「改革派」が水面下で巻き返しにでているからだ。

個人独裁を進めた初代国家主席毛沢東を崇拝する習近平だが、戦乱を生きた毛沢東のような輝かしい軍歴もカリスマもない。孟氏、孔子など「四書五経」の古典から巷で流通したポルノ小説まで詳しかった毛沢東のような知性もない。

紆余曲折があったにせよ、無名だった習近平が政界で権力の会談を上がることができたのは父親の習仲勲が革命指導者のひとりで特権的地位にあったからに他ならない。

党総書記に就任した習近平はすぐに軍と治安組織内の反対勢力を粛正し、反腐敗キャンペーンで政敵や他派閥を排除して強固な権力基盤をつくりあげた。トップに就任してからわずか5年で140万人を超す官僚らが腐敗を理由に処分されたというから凄まじい。恐怖でカリスマを演出し、彼に忠誠を誓う者だけで周囲を固めたのだ。

いまや各省の常務委員レベルの常務委員281人のほぼ全員が習に推挙された人物だという。

ところがこのところ失政が目立つようになった。強権的なコロナ政策は国民生活を混乱させ国内経済を疲弊させた。強気の親ロ反米の外交方針は国際社会からの孤立を招いた。強硬な台湾政策は台湾市民の反中感情を高め、欧米や日本の台湾支持の輪を広げている。まさに内憂外患だ。

このまま習近平体制でいいのかという声が国内であがっている。大会直前には「習近平自宅軟禁」や「クーデター」というデマがツイッターで広がった。北京市内の高架橋に異例の「独裁」「国賊」「PCRはいらない。飯を食わせろ」という習氏を非難する横断幕が掲げられた映像も流れた。

改革派にとっては追い風だ。しかし、いま一気に習近平下ろしを仕掛けると党内が大混乱する。そう判断した改革派は習近平の続投を容認する代わりに政府の重要な実務ポストを奪取して経済政策で実権を握ろうと目論んでいる。

すでに「国家副主席」「全人代委員長」「首相」などのポジションを巡って両派の間で凄まじい暗闘が繰り広げられているという。

党の新体制人事は大会閉幕時に発表されるが、首相などの重要政府ポストは来年3月の中国の国会にあたる全国人民代表大会で決まることになっている。それまでは熾烈な権力闘争が続くことは間違いないだろう。

8月に広東省深圳市を訪れて「改革開放」の立役者だった故鄧小平最高指導者の銅像に献花した李首相は、次のような発言で暗に習主席を批判していた。

「黄河と長江は逆流しない」 

改革開放路線は逆戻りできないという意味だ。

習近平の思想がなんであれ中国共産党の歴史は権謀術数の権力闘争の歴史であることは今も変わりはない。

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「食べるビタミンD」SUN+d、先行予約販売スタートしました

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みなさん、こんにちは。トレトレスタッフです。

蟹瀬誠一さんの奥様である、蟹瀬令子さんが代表を務める化粧品ブランド「レナジャポン」から、本日より新商品の予約販売がスタートいたしましたので、ここにお知らせいたします。

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■食べるビタミンD「SUN+d」
母が娘のために開発したスキンケアブランド「レナジャポン」が女性の悩みに目を向け開発した100%植物由来でSDGsな新栄養機能食品「食べるビタミンD」SUN+d(サンディ)。

こちらの商品は、現代の女性たちが不足がちなビタミンDをはじめ、ビタミンC,E,B,ポリフェノール、マグネシウム、亜鉛など身体に必要な栄養成分を豊富に配合。

「サプリメントが苦手・・・」という方も、SUN+dならそのまま食べたり、毎日スプーン一杯パンにつけたり、ヨーグルトにいれたり。美味しく、楽しみながら、太陽の愛をいっぱい受けることができます。

本日より、クラウドファンディングサイト「Makuake」より先行予約を受付中です。早割中により最大20%OFFでご購入いただけます。一定数に達し次第、終了となります。

今だけのチャンス、ぜひともお買い求めください。

▼Makuake -「SUN+d」予約購入ページはこちら▼
https://www.makuake.com/project/sun-d/%20

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▼レナジャポン - SUN+d 商品紹介ページ▼
https://lenajapon.com/pages/sund

▼プレスリリース▼
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000000453.html

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