若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

今年の米国は「affordability」

2025/12/16

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日本では今年の漢字などの催しが盛んである。【熊】などというものがトップに上がっているらしい。 

米国での今年の言葉は圧倒的に【affordability】 である。  

I cannot afford nomal living (普通の生活を過ごすことができない)という文脈で使われ、インフレで生活費が高騰して、苦しい状況を一言でいうと【affordability が少ない】と表現する。一般大衆の生活苦がトランプ大統領の支持率を35%まで押し下げている。 

その中でホワイトハウスはこの「affodability」という言葉を使うことに神経質になっている。一般的にはトランプ政権に反対する民主党の人たちがこのアフォーダビリティーを頻繁に口にするが、トランプは殆ど口にしない。 

最近のトランプによるペンシルバニアへの地方遊説で、彼は終始、移民に対する攻撃、政敵にたいする口汚い罵りで90分を費やし、前任者であるバイデン大統領がインフレの芽をまいたと根拠のない非難を口にしている。この遊説でトランプがaffodabilityについて述べたのは演説開始後18分のところで一言述べただけである。 

明らかに彼はこの問題に触れることを避けている。 

しかし一般国民のフィーリングではこの生活苦の問題が、現状最大の焦点で、移民の問題でもトランプが無理やりにさせようとしているウクライナ停戦の問題でもないのである。 

ホワイトハウスは否定するが、一般の共和党議員は来年の中間選挙を控え、庶民の毎日の問題である生活苦を何とかしないと、選挙での敗北は必至とみているようだ。 

にもかかわらずトランプは金利引き下げをFRBに要求している。インフレ問題には興味がないことを表している。それにFRBは勇敢に立ち向かっているが、トランプ一派がFRBにも入り込んで無理やり金利下げを狙っている。 

2026年にトランプは終わると叫んだ占い者がいるらしい。 

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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