若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

大恐慌のパラレル!?

2025/09/16

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大恐慌の天井1929年9月3日の386.1ドルからのちょうど96年(=95.5年)経過したところで、大恐慌の再来を懸念して当時のNYダウの動きを顧みることにした。 

まず今年は大恐慌前の天井からの黄金律95.5年の大事な日柄である。 

今年のラフな動きは2022年1月の天井36957ドルからの36カ月目の2月20日に44966ドルの高値を見て、4月7日の安値36611ドルまで18.5%の急落を見た。 

これを1929年に当てはめると、1926年2月の天井162.3ドルからのやはり36カ月目の1929年3月1日に戻り高値324.4ドルを見た後、3月26日の安値281.5ドルまで13.2%の下落を演じている。 

今年の場合は4月7日の安値36611ドルから9月11日の高値46137ドルまで26%の上昇となっている。29年の例では3月26日の安値281.5ドルから大恐慌前天井386.1ドルへ37.1%の上昇を見ている。NYダウは26%とやや数字が小さいが、SP500 で見ると4月7日の安値4835から、9月12日の引け6584まで36%の上昇と、大恐慌時の天井までの最後の上げ37%と酷似している。 

つまり1929年事件の時は3年前の前回天井から3年後に13%の下落を演じ、その後最終上げに入りその年の9月に大天井386.1ドルを見たということである。 

今回も96年前に酷似している。3年前の22年1月の天井36952ドルからの3年目に18.5%の下落を見た後9月に向けてSP500 は36%の上昇を見ている。 

ほぼ完ぺきに恐慌前相場の大天井とパラレルに動いている。 

もしこれが完全に大恐慌とパラレルだとすると、1932年7月つまり大天井から2年10カ月の大底に向けて88%の大暴落を見ることになる。今の現状に合わせると2028年7月に向けて5536ドルまでの大暴落を見るということになる。さすがにそれはないだろう。 

もし大恐慌時と同じだとすると9月3日の天井386.1ドルから11月13日の195.3ドルまで10週間で49.4%の大暴落が第1幕である。今回のその第1幕が開くかどうか。 

3年7カ月前の22年1月の天井からの軌跡は恐ろしいほど似ている。 

おまけに大統領は、当時共和党のフーバー大統領である。米国議会は1930年にスム―ト・ホーレイ法を制定、世界貿易を関税でコントロールするという間違いを犯した。 

トランプという共和党の大統領が関税政策を振り回して、世界貿易を米国の思い通りにしようとするなど絵にかいたような大恐慌シナリオである。 

FRBが金利を下げる下げないの話ではないのだ。1世紀に一度やってくる大恐慌の恐怖なのである。 

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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