若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

幅を効かすMAGAの存在

2024/01/12

今年は米国大統領選挙の年である。

お騒がせ男のトランプがそれこそ米国中のメディアを騒がせている。

客観情勢が圧倒的に不利なトランプは、訴訟戦略で係争中の裁判を遅らせる、あるいは最終的には訴訟を最高裁まで持ち込んで、決めようとしているようだ。

最高裁は9人の裁判官のうち6人が保守、3人がリベラルで圧倒的に保守優勢である。その保守の6人のうち3人はトランプが大統領のときに指名されている。誰が見ても最終的に最高裁まで持ち込めば、トランプに有利な判決あるいは司法判断が出てくると考えるのは当然である。したがってトランプは何でも粘って最高裁に持ち込もうとしている。

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客観的にみて、トランプが一番危ないのは21年1月6日の国会議事堂乱入事件である。トランプの演説に興奮したMAGAの連中がトランプの指示のもとの乱入、バイデンの当選を議会で決定するのを妨げようとした事件である。

MAGA-make America great again は一般的に白人下層階級の男性が多い。黒人のオバマ大統領の出現により、危機意識を持ったこの人たちが共和党右翼を席捲するようになった。この連中は自分が白人であるという以外に何の誇りも持たない人たちである。人種差別主義者である。このMAGA の連中はシニシズムそのもので、トランプが係争中の裁判で有罪判決を受けても彼に投票するということを大っぴらに公言する人々である。

まさにNY タイムズの読者であるインテリ層が最も苦手とする人種である。NYタイムズは、年初からトランプ批判の記事の集中攻撃である。このMAGAに任せておくと米国は大変なことになるという論調である。

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上記の1月6日事件は、連邦裁判でトランプの反乱(insurrection )として有罪の可能性が高い。それに対してトランプ派は大統領在任中の行動にはIMMUNITY (免罪)が適用されるとして裁判所に訴えている。

選挙結果を覆そうとした行為が免罪などありえないのが常識だが、今の最高裁の構成では常識外の判決が下りてもおかしくない。

まさに民主主義の危機であり、司法の危機でもある。

誰が米国をここまで貶めたのか、もちろんトランプである。この史上最悪の大統領を再選させることなどあってはならないが、MAGAのような連中の前では、民主主義というのは実に無力なシステムだと思わざるを得ない。

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
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