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ドル/円、上値抵抗に注意。クロス円、上値トライの動き。

2024/11/20

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ドル/円は直近の日足が寄せ線に近い形の足で終え、寄り付き水準に押し戻されています。下ヒゲが長く、下値トライに失敗した形となったことから、上値余地を探る動きが強まると見られますが、3手前の大陰線の影響を受けた状態にあることから155円超えの抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要です。一方で、下値を切り上げる流れを維持しており、調整下げの範囲内に留まった状態です。日足の下値抵抗が153.00-10に控えており、反落した場合でもこのレベルからの売りも慎重に臨む必要があります。

155.40-50,156.10-20の抵抗を全てクリアして156円台に乗せて終えれば調整下げが終了した可能性が高くなります。逆に、153円台を割り込んで終えた場合は、新たな下落リスクが点灯、151.40以下で終えた場合は短期トレンドが変化して、ドルの下落余地がさらに拡がり易くなります。

ドル買いは153.40-50の押し目待ちとします。損切りは152.80で撤退です。ドル売りは、155.30-40で戻り売り。損切りは浅い場合で155.80,深い場合は156.10で撤退です。

日足の上値抵抗は155.40-50,156.10-20,156.50-60に、下値抵抗は153.90-00,153.40-50,152.90-00,152.00-10にあります。

ユーロ/ドルは下ヒゲの長い寄せ線で終え、寄り付き水準に押し戻されています。下値トライに失敗した反動で上値余地を探る動きが期待できますが、トレンドがまだ弱く1.0710-20の抵抗を上抜けて終えない限り、下値リスクがより高い状態に変わりありません。一方で1.0500近辺にある中期的な下値抵抗にも跳ね返された流れにあり、このレベルでの売りも慎重に。買いは様子見か1.0520-30で軽く試し買い。損切りは1.0480で撤退です。売りは1.0630-40で戻り売り。損切りは1.0700で撤退です。上値抵抗は1.0600-10,1.0630-40,1.0690-00に、下値抵抗は1.0540-50,1.0520-30,1.0500-10にあります。1.0400を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。

ユーロ/円は寄せ線に近い形の陽線引けとなりました。下ヒゲが非常に長く、下値トライに大きく失敗した形となっており、この反動で上値トライの動きが強まると見られますが、安値圏からの急反発でエネルギーをかなり消耗しており、今日の所は上値余地も限られ易いと見られます。一方で、終値ベースで162円台の下値抵抗を守っており、162円を割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難くなっています。買いは162.90-00で押し目買い。損切りは162.20で一旦撤退です。売りは1日様子見か、165.10に損切りを置くなら164.50-60で軽く戻り売り。上値抵抗は164.50-60,165.00-10,165.30-40に、下値抵抗は162.90-00,162.30-40,162.00-10にあります。全て下抜けて終えた場合は再び下値リスクが高くなります。

ポンド/ドルは寄せ線で終え、寄り付き水準に戻して引けています。下値トライに失敗した形で終えていることや、1.2600~1.2620にやや強い下値抵抗が出来ており、これを下抜けて来ないと下値余地も拡がり難い状態です。トレンドがまだ弱いので買いは様子見か1.2620-30まで引き付けて。損切りは1.2580で撤退です。売りは12740-50で戻り売り。損切りは1.2810で撤退です。これが付いた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。上値抵抗は1.2700-10,1.2740-50,1.2780-90に、下値抵抗は1.2630-40,1.2610-20,1.2580-90にあります。短期トレンドは1.2810-20の抵抗を上抜けて終えれば“ニュートラル”な状態見戻します。

ポンド/円はタクリ足の陽線引けとなり、下値トライに大きく失敗した形で終えており、193円台で一旦底打ちした可能性が点灯中です。但し、3手前の大陰線が198円台の上値を抑え込んでおり、198.20₋30の抵抗を上抜けて終えるまでは、買いも慎重に。買いは195.50-60の押し目待ちとします。損切りは194.90で一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は196.80-90,197.20-30,197.80-90に、下値抵抗は196.00-10,195.50-60,194.90-00にあります。194円をわりこんで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。

豪ドル/円は直近の日足が下ヒゲが長く、実体の小さい陽線引けとなり、下値トライに大きく失敗した形で終えています。レンジ内に留まっており、突っ込み売り、飛びつき買いに注意が必要ですが、下値トライに失敗した反動で上値余地が若干拡がる可能性が高いと見ています。押し目を待って買い狙いで。101.40-50の抵抗を上抜けて終えれば、下値リスクが後退、102.10-20の抵抗を上抜けて終えれば、“強気”に変化して一段の上昇へ。逆に99.50以下で終えた場合は下値余地がさらに拡がり易くなります。買いは浅い損切りが付きましたが、101.10-20で再度押し目買い。損切りは99.70で撤退です。売りは101.40-50で戻り売り。損切りは101.80で浅めに一旦撤退です。上値抵抗は101.10-20,101.40-50,101.80-90,102.10-20に、下値抵抗は100.60-70に軽い抵抗が、100.40-50,100.10-20,99.70-80,99.50-60に強い抵抗が出来ています。全て下抜けて終えた場合は“弱気”に変化して下落幅拡大に繋がり易くなります。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。
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